1847年にルイ・カルティエ氏(1819~1904)がパリで創業した宝飾店は,彼の孫が店を引き継いだ頃にはもう,高度な技術と芸術美,そして革新性のすべてにおいて高い評価を得るに至りました。 硫化して黒くなることを避けられない銀に代わってプラチナを宝石に使い出したのはカルティエでしたし,こちらも当時は工業用品のみに使われていたスティール(鋼鉄)をティアラに用いたのもカルティエが最初です。 選ぶ素材に独創性が見られることに限らず,宝石を加工する技術や色使いの点においても,宝石業界でタブー視されていることにも果 ...