普通「扇子」と言えば紙と木でできているイメージがありましたが,探すと革やシルク製のもの,中には鉄製のものまで見つかりました。
扇子が活躍する時期は主に夏ですが,うちわよりも小さく持ち運びやすいところに興味を引かれ毎年購入を考えてみるものの,「和物というのは洋服と合わせるとどうしても様にならない」という妙な先入観があり,購入に至らずじまいでここまで来てしまいました。
しかし今回,偶然見つけた「T.A.S(ティーエーエス)のレザー扇子」は洋服に合うデザインになっていて,これまでの懸念が嘘のように晴れてしまった一品です。
今回はこの扇子がどのような点で普通のものと違うのか,レビューしてみたいと思います。
T.A.S(ティーエーエス)というブランドについて
T.A.S(ティーエーエス)というのは,2011年7月に安藤哲也(パリコレでも活躍するJULIUS出身の方)の手によって立ち上げられたブランドで,日常生活に役立つ革製品を多く販売しています。
ここの製品の特徴は,
- シンプルで無駄のないミニマルなデザイン
- 日本の伝統技術とデザインの融合
- コンセプトありきの優れた表現性
の3つによく表れており,確かに今回の扇子においても,これらの特徴が顕著にうかがえる仕上がりになっていました。
なお,正確な製品名は「レザー扇子-LEATHER ’SENSU’-」となっており,海外の方も意識して作られているのでしょう。
オールブラックでシーンを選ばない扇子は,極めて薄い革を使っているため想像以上に軽く,その見た目は着ているものや性別・国籍を選びません。
「和の京扇子+洋のレザー」の足し算は,先述のとおり,私の扇子に対する先入観をも見事に打ち破ってくれました。
ネットで見つけたときは,「探していたのはまさにこれだ!」とろくに商品を見ることなしに即決してしまった私ですが,今ではその直感を信じて良かったと思っています。
それでは次章で,開封時の様子の方,とくとご覧ください!
レザー扇子のレビュー
外装の箱もこのようにオールブラックで無駄のない印象です。
中を開けてみると,扇子がきっちりと収納されています↓↓
型崩れしないよう,ゴムの輪っかがはめられていて,ほのかに革の香りがしました。
素材としてはDeerskin(鹿革)を使用しているため,耐久性と質感がアップしているだけでなく,すごく薄くて軽いのが魅力です!
紙の扇子とほぼ違和感なく扱えます。
所有するだけで嬉しくなる物というのは,それなりの工夫が見られるもので,今回の買い物でもそのことを十分に感じさせられました。
親骨の部分は竹とアルミニウムでできており,丁寧に作りこまれているのが伝わってきますし,もし糊の跡などが気になるようであれば水で濡らした布できれいに拭き取れます。
やや,紙製のものに比べて折りたたむ際に引っ掛かりますが,丁寧に一つずつ,奥から折りたたんでいくようにすれば問題ありません。
ちなみに,私は「良いものを長く使いたい」と常日頃から考えており,この扇子を選んだ理由の1つとして「壊れた時も工房に連絡して修理してもらえそうだった」こともあります(メーカーのHPをみると問い合わせ欄がありこのように判断しましたが,実際は要確認です)。
普段来ている洋服のメーカー(ビームスなど)からもいくつか扇子は売り出されていましたが,根気負けしてそっちを選ばなくてよかったです。
収納ケースについて
さて,この扇子には収納ケースは付いていません。
普通扇子をそれ以外の手段で持ち運ぼうと思ったら,手ぬぐいで包むなどするか,安いものであれば裸の状態でカバンに入れてしまうのでしょうが,今回はケースを別途購入することにしました。
そこで問題になるのがサイズです。
横23cm,縦が3cm,厚みが1.5cmほどというのは,一般のものよりもちょっと大きめとなります。
また,扇子を洋服に合うように折角選んだわけですから,ここはケースも洋風チックにしたいもの。
「入らなかったら嫌だなぁ」と思いながらも,ネットで物色してよさげなケースを購入して試してみると,これがピッタリ↓↓
革というのは,なじんでくると本当に使いやすいですね。
最初はやや固い感じがしたのですが,数日も入れているとすっと抜き差しできるほどになりました。
買ったケースはポルコロッソという革メーカーのものです↓↓
まとめ
以上,T.A.Sのレザー扇子のレビューでした。
丁寧な作りで,革製品,しいては日本製品の良さを再確認できる上,普段着に扇子を取り入れたい方であれば,見た目にも耐久性にも優れた今回の商品は大変におすすめです。
そのクオリティーは値段に見合っただけのことはあり,十分所有欲を満たしてくれます。
扇ぐときは,優雅にゆっくりと。
愛着をもって末永く使っていきたいものです。
是非興味のある方は購入してみてください↓↓
最後までお読みいただきありがとうございました!