前回は準備編でしたが,今回は,初めての富士山に弾丸登山した感想について,体験談形式でまとめさせていただきたいと思います↓
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富士山に弾丸登山するときの持ち物!中年のおすすめ
俺の中でさ,日本に生まれたなら行くべきところは2つあって,1つは富士山,もう1つが屋久島なんだわ。 そんなことを何度も親友から聞かされていたので,この度,富士登山に挑戦してみることにしました! といっ ...
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これから富士山に登山しようと考えている方で,特に初心者の方は,是非参考にしてみてください。
なお,以下は2018年に私が初めて登ったときの体験談をベースに,2022年に登ったときの情報を付け加えたものです。
富士山に弾丸登山する際の日程
今回の富士登山ですが,開山となった夏の7月と8月の末に行いました。
このときの日程ですが,「弾丸登山」と呼ばれる形式を採用し,五合目をスタートした後は途中一睡もせず富士山に登って降りてくることとなり,御来光(頂上での日の出)と真の頂上(剣が峰)を目指します。
なお,五合目までは以下の高速バスを利用しました(富士山はマイカー規制があります)↓
富士山の天候は把握しづらく,自分たちは前日に富士山ガイドのtwitterなどを利用し,決行するかどうかを判断しているため,予約は毎回前日の夜か当日になりますし,帰る時刻もある程度まで降りてこないと目途がつかないので,ギリギリになった段階で乗れるバスを探して予約するようにしましょう。
ただし,団体客がパッと入ると満員になってしまうため注意が必要です。
これまでに4回利用していますが,バス内はほぼ満員で,臨んだ便が取れないこともありました(その場合,1時間前か後のバスを予約します)。
なお,上のバスタ新宿から出ている高速バスを利用すれば,五合目まで2時間30分程度で行くことができ,料金は片道3000円しません。
渋滞に巻き込まれなければ,思っていた以上に速く移動できますし,値段もガソリン代や高速代に駐車料金を考えると安めに感じるのは私だけでしょうか。
ところで,富士山に登るルートは全部で4つの道筋(吉田ルート・須走ルート・御殿場ルート・富士宮ルート)が知られていますが,私は初心者ということで,一番容易だとされる吉田ルートを選択しました。
参考までに,富士宮ルートは登頂までにかかる時間が最短で,小学生が毎年挑戦してニュースになるのが恒例な他,御殿場ルートは1進むと0.5は戻される大変過酷なルートで,知らずに登りで利用しようものなら高確率で後悔するだろうと思われます。
吉田ルートは道を外れるリスクが少なく,かかる時間と途中に点在する山小屋などの関係から時間管理も容易です↓
なお,このマップは非常に便利に使えましたので,カラー印刷してクリアケースにでも入れて持っていくと重宝します。
とはいえ,時間については公式のものと一部異なります。
五合目(標高2305m)到着時の様子
今回は高速バスが予定時刻よりも早く着いたので,19時頃に富士山五合目に居ました(コロナや日付の関係で,最終便がもう少し早い時間で終了となる可能性があることにご注意ください)。
この時点でもう,こんなにも美しかったです。
バス内もそうでしたが,ものすごい外国人の数でした。
日本人の方が明らかに少なく,流石は世界文化遺産だと思いました。
富士山のトイレはほとんどが有料ですが,ここ五合目の一番下にあるトイレは無料なんです(しかも一番きれい)。
なお,上では100円玉を多く使うので100円玉のストックも確認しておきましょう。
同じ五合目でも,お店の中にあるトイレは有料だったりするので,節約する方は休憩所のものを利用してください(団体の学生さんたちは,先生たちにもれなくこちらへと誘導されるはずです)。
用を足したら,明るいうちに装備を確認しておきましょう!
なお,高山病にかからないよう,五合目にて1時間ほどゆっくりすることで,身体を高山に慣らすことが大切です(準備編の記事で紹介した高山病の薬はすでに服用しています)。
その間は,夕飯を食べたりお土産を見たり,喫茶店にも入る余裕がありました↓
初登山の食事は「富士山みはらし」で食べました。
他に3つくらい食べるところ(富士急雲上閣・五合目レストハウス・こみたけ売店)がありますが,私の中ではみはらしがおすすめです。
2018年は7時30分~20時30分に注文可能でしたが,2022年にはもう少し短縮されていて19時でも利用できませんでした(団体客の貸し切りになっている場合もあります)。
その場合,おにぎりやバナナなどを買って休憩所などで食べましょう(私のおすすめはBCAAが取れるゼリーとなります)。
ところで私はハヤシライスを頼んだのですが,これが無茶苦茶おいしかったです↓
スプーンやフォークもなんだか味があって素敵でしょう。
残念ながら2022年に訪れるとハヤシは存在せず噴火カレーのみに変わっていて残念だったのです(ハヤシライスは「こみたけ売店」の方で食べられます)が,代わりに頼んだカツカレーも衣がサクサクで美味しかったです(友達の頼んだ麺類も評判は良かったです)。
ところで,山頂に早く着きすぎても御来光を待つまでに身体が凍えてしまいますし,遅すぎると山道の途中で御来光となってしまいます。
富士の弾丸登山においては,基本的に高い位置での待ち時間を最小限にすることが鉄則です。
ゆえにできるだけ低い位置で時間を費やし,特に動き始めは速度的にもゆっくり進んでいくのが望ましいでしょう。
なお,日の出時刻は「4時52分」とアナウンスされましたので,20時30分スタートに決めました(2度目は5時が日の出で20時20分スタートにしています)。
平均すると約8時間30分前に出発となります(公式による歩行時間の目安は6時間10分ですが,それは弾丸登山を想定したものではないはずです)。
富士山五合目道標にて写真を撮っておくのも良いでしょう!
入山する地点では「富士山保全協力金(1000円)」を収める場所があり,支払うと富士山の登山にまつわるガイドブックと木札がもらえます↓
木札は毎年デザインが変わるので,集める楽しさがあり,メルカリで最新のものが1000円以上で落札されているのをみたときは驚きました。
小冊子は到着時にあらかじめ貰っておいて休憩時にでも読んでおけば,装備品のリストを見て,忘れているものがあれば近くのお店で買うこともできますし,登山時のマナーも載っているので役に立つはずです。
例えば,杭やロープに接触しないであったり,谷川は歩かないなどの注意点は盲点でしょう。
最後に五合目でやるべきことをまとめます↓
五合目での注意点
- トイレに行く
- 時間調節がてら身体を慣らす
- 食事をとる
- 100円玉の準備と装備確認
七合目(標高2700m)までの様子
五合目から七合目までの登山は,ひたすらに楽しい時間の連続でした。
「月が自分たちの真横に見える!」とか,「安全指導センターのおっちゃんの迫り具合が半端ない!」などと冗談を言い合いながら,自分の中で「思ったよりも楽しく過ごせそうじゃないか」感が漂ってきます。
私は特に,プラネタリウムばりの星の多さに驚きました。
なお,六合目にある安全指導センターで借りられるヘルメットは,2000円をデポジットとして払い,帰りに返金されます(montbell製の良いものでした)。
歩きながらすれ違う周りの外国人たちはフレンドリーに話しかけてくれますし(初回時の富士は9回目の在日スペイン人の方とかツワモノぞろいでした),「ガンバロウネ」と勇気をもらいました。
七合目到着の目安となる花小屋では「クーリッシュが400円か!」と驚き,山小屋の従業員たちの苦労もよそに平地気分が抜けていない自分でしたが,これから徐々に日本最高峰の洗礼を受けていくことになります。
ちなみに,ここまでで,登り出してから2時間~2時間30分が経過していました。
七合目までの様子をまとめると,以下のようになります↓
七合目までの注意点
- 安全指導センターでヘルメットをどうするか悩む
- すごく楽しい登山を満喫する
- 2時間以上かけてゆっくり登る
八合目(標高3100m)までの様子
富士山の七合目から八合目まではやや辛く,傾斜が大きな岩の道を進むことになります。
少し肌寒くなってきたので,フリースを着ました。
段差が大きくなり山登り感がちょっと出てきましたが,まだまだ大したものではありません。
というのも,花小屋から始まって,日の出館・七合目トモエ館・鎌岩館・富士一館・鳥居荘・東洋館と全部で7つの山小屋があるからで,大体10分ぐらい歩くと1つ出てきます。
このように,すぐに灯りが見えて安心です。
「なんて,初心者に配慮されたルートなんだろう」と思うことでしょう。
道幅は狭く1列で登るのですが,そこまで混雑していないので,トイレの使い方なども体験しておくと良いです(トイレは200円で使えます)。
ここもまだ時間調節スポットなので,敢えて急がないようにしようと,山小屋ではなるべく座って小休憩を取るようにしました。
このとき,まだまだ興奮冷めやらぬ感じで大声でしゃべってしまいがちですが,小屋で眠っている人のことを配慮して大きな音を立てないようにするのがマナーです。
外気の状態については,7合目の花小屋やトモエ館に温度計があり,それによると12.5℃でした↓
なお,このときの山の状態はベテラン曰く,「ここまで天候に恵まれた日はなかった」とのことで,実際,ここまで半袖Tシャツ1枚で歩けるほどで来ているので,1つの参考にしてください。
天気が良ければ,下界の街明かりにも感動できるでしょう。
八合目の入り口となる太子館に着いたときは0時を過ぎていました↓
山小屋にはいろいろ名前が付いていますが,この山小屋は,聖徳太子の甲斐の黒駒伝説に由来したものだと思われます(富士山と馬は歴史的に深い関わりがあるため)。
八合目までをまとめると,以下の通りです↓
八合目までの注意点
- 山小屋が頻繁に登場する
- 休憩時は静かに
- 登山を楽しめる余裕はここまで
本八合目(標高3360m)までの様子
ここまでくると,かなり過酷さが増したように感じます。
八合目の後は九合目だと思っていたのですが,実際に着いたのは「本八合目」。
「いったいいつまでが八合目なんだ!」
心でこんなふうに叫んだことは,実は七合目でもありました。
しかし,その嘆きの回数がここにきてグンと増した感じです。
先を見ても,遠くの方にようやくぽつりと山小屋の灯りが見え,まったく光が見えないときもあります。
そのときの心細さといったらひとしおです。
気温はグッと落ちて一桁となり,フリース+シェルパーカー(マウンテンパーカーなど)を着るようにします。
手袋もしないと寒い状況です(とはいえ,天候が良い日はその限りではありません)。
「本八合目到達の目安となる2つ目のトモエ館でシーフードヌードルを食べよう」と友達と約束し,それだけを楽しみに1つ1つ山小屋を越えていきます。
先述の通り,七合目と比べるとだいぶ一つ一つの山小屋の間隔が長くなっていて,それが苦痛でした。
ようやく本八合目の入り口に着いたときの時刻は2時30分過ぎ。
普段23時に寝ているという同行者は,眠さと寒さでよくわからない状態になっています。
そのせいからか,すごく温かくて塩っ辛いものを食べたくて,ぬるいお湯で不味いはずのシーフードヌードル(600円)がこの登山で忘れられない格別の一品と化しました↓
まだ頑張れる,行こう。
そんな気持ちで九合目を目指します。
ちょっと長めに休憩して3時過ぎに出発しました。
本八合目までの注意点
- 天候によっては辛いと感じる
- 休みを長めに取る
吉田ルート頂上(標高3715m)までの様子
本八合目から少し行った御来光館を最後に山小屋はなく,残りの1時間ちょっとはノンストップで登ります。
休憩は道のサイドによって立ち止まって取れますが,トイレ休憩は忘れずに。
ちなみに,九合目は何やら石碑みたいなのが建っているだけで,その前後で特にルートの風景が変わるようなことはありません。
ここまで来ると,須走ルートからの合流者や,御来光を見ようと起きだした山小屋の人たちが交じり合うため,上記画像のように大変な混雑具合となります。
人間歩き続けて疲れてくるとイライラしてくるもの。
自分の横を,強靭な肉体を持つ外国人が(女性も含む)ザンザン抜いていくのを見て,「ここは追い越し禁止だろうが」と小言の一つも言いたくなりますが,そんなことに構っている余裕はありません。
とにかく震えるほどに寒いのです(ただし,天候が良い日はそこまでではないです)!
「夏なのに,こんな寒さを経験できるなんてすごいぜ,まったく」などと後から振り返ればよい思い出にもなるのですが,登っている本人は寒さと疲労と眠さでほぼ死に体となりえます。
この混雑っぷりがゆったりペースを作り出してくれると思うかもしれませんが,後ろからの接近を気にしたり,色々な会話が聞こえたりするので精神的にかなり参りました。
後ろのドイツ人女性と日本人美容師(富士山で初めて会った2人)が会話している中で,
独♀「My husband is in Spain.」
日♂「ハ,ハズバンド?」
と,突然それまで知らなかった夫の存在を知らされて,日本人男性のテンションがガタ落ちだったのが面白かったですけれど。
そして時刻は4時15分,日の出を迎えてはいませんが,すでに空はここまで明るくなってきています↓
この光景を見て,周りの人の登るスピードが上がりました。
「今のペースで十分,頂上で御来光が見られますよ!」という,富士山の指導員みたいな人の声が響き渡ります。
とはいえ,この位置から頂上までの距離を15分で登り切ることになると誰が想像できましょう↓
ですが,案内員の言った通り,実際15分で確かに登れたわけですが。
実際,体験した人に言わせれば,頂上で見る御来光も,ここらの途中道で見るものも見え方自体に変わりはないそうなので,決して無理はせず,進むようにしてください。
途中の景色を見る余裕もなく,イライラするようになったら危ない兆候です。
無論,高山病や寒さに注意してください。
前者に関してですが,頭が痛くなったら決まって深呼吸するようにし,休憩時に物をパクパク食べられているかも指標の1つにできます(食欲不振は高山病の症状の1つです)。
まめに血圧や体内の酸素濃度を測ることも有効です。
私は途中で2~3回休み,時間にして1時間30分程度がかかりました。
頂上までの注意点
- 混雑し精神的に参ってしまう
- 無理はせず立ち止まって休む
吉田ルートの頂上と御来光の様子
吉田口の頂上に着いて時計を見ると,あと10分で御来光です。
このくらいギリギリの時間に着いても待ち時間に凍えるので,1時間以上も早く着いてしまえば相当な地獄でしょう。
また,高い地点に長く滞在するほど高山病の発症率も高まってしまいます。
凄い量の雲海に感動しましたが,人の数も同じくらいに多く,とはいえ溢れるほどではありません。
頂上の入り口付近は混んでいると思うので,そのまま5分くらい歩いて,奥の山の方に移動するようにしてください。
腰を落ち着けられる斜面が利用できるはずです。
ちなみに,この吉田ルートは御来光を見るのに適したルートで人気があります。
そして,予想よりもちょっと早く4時45分頃,ついにその瞬間が訪れます。
「あ,見てっ!」心待ちにしていたかのような声を,自然と発してしまった自分が少し恥ずかしかったですが,確かに見えました。
水平線の向こうから,来たる光が↓
何とも言えない暖かな空気があたりを包むと,不思議ですね。
頬に触れる空気から,世界が始まる感触がしました。
こんな岩肌も,どこか海外の冒険のワンシーンのようです↓
日が出てくると,一気に暖かくなってきます。
ところで,これでもまだ今回の富士登山の目的の半分しか達成していません。
実は吉田口の頂上は3710mでしたね。
そうです,この位置だと,あと66m分足りないのです。
つまり,富士山の真の頂上はここではありません!
よって,これから1時間30分かけて,いわゆる「お鉢巡り」をして真の頂上である剣ヶ峰を目指すことになります。
御来光までの注意点
- 長く待つと凍えてしまうので早く着きすぎない
- 御来光が見える位置に移動する
剣ヶ峰(3776m)に向かうときの様子
剣ヶ峰までは行くだけなら45分なのですが,吉田ルートで下山するためにはまた今の位置まで戻ってこないといけません。
そのため,全部で1時間30分(45分×2)かかることになります。
比較的平たんではありますが,これは結構な距離と言えますし,上の画像を見るとわかる通り,最後の斜面は鬼のような角度が付いていて砂の質的にも滑りますし,弱った身体だとかなりきつい難所です。
そのため,この時点で下山を選択される方も沢山いるわけですが,「今回は天候にも恵まれたし,あと1時間30分で剣が峰まで行ける距離に来ているチャンスを逃したくない!」という気持ちから,行くという選択をしました。
とはいえ,こういったタイプの動機は,ベテランの友達曰く一番危険とのこと。
確かにこの時の私はお腹が痛かったり,頭も痛くて手がビリビリしたりしていました。
友達の経験によると,高山病を発症したのは過去に2人いて,その1つはこのお鉢巡りの最中であり,もう1つは下山し始めた直後だったりしたそうです。
私は何とか無事にやり遂げられましたが,体調が悪い時は賢明な判断をするようにしてください。
とはいえ,実際歩いてみると景色が美しいところが多いです!
独特の景観が広がり,特に初めて登った時の感動は凄まじいものがあります。
噴火口も覗けますし,富士の樹海もこのようにばっちりです↓
ちなみに一度目に来たときの体調はこの時が最悪で,下山するときにはもうカメラを回す気力すら残っていませんでした。
「もう死んでしまう」と思いながらも,なんとかたどり着いた剣ヶ峰では,写真撮影をするためにみんなが列に並んでいます。
初めて来た人は一体何の列なのかと思うでしょうが,最高到達点に行くための列です。
この待ち時間が非常に長く,30分はかかりましたね。
眠さと暑さのダブルパンチなのですが,できあがりの写真は非常に良く,並んでも待つ価値はあると断言できます↓
2方向から撮ってもらいましたが,こちら側からのショットがお気に入りです。
お鉢巡りの注意点
- 思った以上に大変
- 写真映えは最高
富士山を下山するときの様子
再び吉田ルートの頂上まで戻ってきて,トイレと飲み物休憩です。
なお,富士山の自販機ではコーラ1本が500円します。
物珍しさからみんな写真を撮っていましたね(2022年に訪れたときは撤去されていました)。
値段についてはYouTubeで観て知っていたという人もいましたが,ここの紅茶家伝は美味しかったです。
ちなみに富士宮ルートを除き,下山のルートは登るときとは異なります。
ひたすら滑る砂と岩の入り混じった砂利道を,4時間程度かけて下っていきます。
トイレの数は本八合目富士山ホテル(やや道を逸れる)の他,メインとなる七合目の公衆トイレ,そして六合目安全指導センターに戻ってきての全3つです。
売店はないと思っておき,飲み水は頂上で補給しておきましょう。
下りの道中は,足をくじきそうになったり,雲がかかって終わりが見えず,さらには強い日差しなので日焼けとの闘いになります↓
日焼け対策はくれぐれもお忘れなく。
汗だくになり,さらに筋肉の疲労がハンパないです。
とはいえ,太陽が照っていると体内時計が活性化されるのか,不思議と眠気はありません。
ですが,確かな身体の痛みは下山が実は一番辛いということを教えてくれます。
まるでこんなおもちゃの駒の1つになったように,このような動きを20回は続けたのではないでしょうか。
下山した翌日の筋肉痛が脚部に集中しているのも,明らかにこの下山のダメージのせいです。
周りをみていると,足首の内反による捻挫や転倒が懸念されます。
トレッキングポールを使っている方は刺さりにくいところは特に注意です。
時間にして3時間ちょっとで降りられるのですが,「登りに比べて早く帰れるからラッキー」などと経験者が言うことは決してないでしょう(笑)
下山して,すぐにバスを予約し,それまでの時間を今度は「五合目レストハウス」というお店で過ごします。
5000円札が詰まるというハプニングがありましたが,こちらのカツカレーのお味も良かったです↓
バスが来るまでまだまだ時間があるときは,雲上閣の2階にある喫茶店でまったりしながら,お土産もみてバスを待つようにします(3階にはコインロッカーがあったので,次からは着替えとかを預けて登るのもありですね)。
下山時の注意点
- 日焼け対策は万全に
- 怪我しやすいので注意
- トイレや休憩所が少ない
まとめ
以上,素人の私が,ベテランの友人に連れられて富士山の御来光と剣ヶ峰の山頂を成功させたときの体験談でした。
今回の日程を振り返ってみますと,以下のようになりました↓
富士弾丸登山のスケジュール
19時:五合目着で食事
20時30分頃:登り始め
21時20分頃:六合目出発
22時30分頃:七合目出発
24時10分頃:八合目出発
2時30分頃:本八合目到着,30分強の休憩
4時45分:頂上に着いて御来光
6時頃:お鉢巡り開始
7時15分頃:剣が峰で撮影終了
8時30分頃:下山開始
12時頃:五合目着,食事とお土産
13時:バスで帰路
ほぼ24時間フル稼働しましたが,私の場合,帰宅してからその分沢山眠ったというわけではありませんでした。
ただし,今でも残る脚の疲労感と日焼け跡が,富士山の過酷さを思い出させてくれます。
今になって登頂に成功した写真を見たり,SNSに載せた写真に対する周りの友達の反応があまりに良かったりするので,後から嬉しさがこみ上げてくるものなのかもしれません。
たった一度の登山で何かが変わるわけでもないのですが,それでも,今回の体験は人生でとても忘れがたい思い出になりました。
誘ってくれた友達に心より感謝しています。
読んでいただいた方にも,富士登山が良き思い出となりますことをお祈りし,終わりの言葉とさせていただきます。
ありがとうございました。
詳細な富士山情報は以下のサイトでご確認ください↓