今回は昭和西川が1971年から発売しているロングセラーな布団「ムアツふとん」の最新モデルである,
スリープスパ
についてレビューしていきたいと思います。
睡眠はその日の疲れを癒し,明日への活力になりますので,布団やマットレスにこだわってこなかった方は,ご自身の睡眠環境に目を向けてみてはいかがでしょうか。
ムアツふとんとは
ムアツふとんの歴史は,病院における床ずれ防止で使用される寝具から始まります。
かつての厚生省に認定され,全国医師協同組合連合会(医師会の裏方みたいなところ)の推薦も受けていたので,しっかりとした商品であることがわかりますね。
このムアツふとんで特徴的なのは,なんといってもそのタマゴ型のフォルムでしょう。
タマゴが持つ,上や下から加えられた力を立体的に分散する形状は,ムアツ布団の大部分を占めています(下の写真はあくまでイメージで,実際はこのトゲトゲを側地やカバーで覆って使うので,ゴミが入り込むなどの問題は起こりません)↓↓
この形状により,
- 体圧がバランスよく分散され,体の負担が和らぐ
- 点で体を支えるため,寝返りがしやすい
といったムアツふとんならではの魅力が生まれます。
後で詳しくレビューしますが,実際寝てみると,不思議と下からの反発を感じません。
それは身体に触れているのが面でなく,点であるからなんですね!
ムアツ スリープスパについて
そんな「ムアツふとん」は2011年に発売40周年を迎えましたが,その3年後の2014年に改良版の「ムアツ スリープスパ(以下スリープスパ)」が誕生しました。
マツコ・デラックスさんによるCMも始まり,今回私がわざわざレビューする必要はないかもしれません。
私も「睡眠が一番の楽しみ」と思える充実した生活を過ごしたいものです。
スリープスパでは,先ほど説明したムアツふとんの特徴をさらに改良し,より血行を妨げにくく,身体に負担をかけにくく,寝る姿勢を安定させることに成功しています↓↓
その他,通気性の向上や,布団カバーを洗えるところが良いですね(後者に関しては当たり前ですが)!
スリープスパ独自の機能は,中で3層になっているウレタンフォーム(スポンジみたいなもの)によって生み出されるわけですが,それぞれが「点で支える・体圧を分散する・全体を支える」という別々の役割を担っているからこそ実現が可能になります。
詳しい機能については公式通販サイトのこのページが詳しいです。
スリープスパの種類ですが,畳や床に敷いて使うふとん的なものと,ベッドの上に敷くマットレスパッドの2種類が用意されています。
まずは,前者の「敷きふとんタイプ」の方から見ていくことにしましょう。
スリープスパの敷きふとん
スリープスパの敷きふとんは,畳や床に敷いて使いますが,その種類は大きく分けて2つ。
一番人気のベーシックシリーズと,より高級なプラチナシリーズがあります。
また,それぞれにおいて硬さがスタンダード(普通)とハード(硬め)から選べるので,計4つの選択肢があると言えるでしょう。
もっとも,細かいことを言えば,布団自体のサイズもシングル・セミダブル・ダブルがありますが・・・。
BASIC(ベーシック)
私が購入したのはこのBASICのハードになりますが,人気No.1はやはりこのベーシックモデルです。
まずはこのモデルから始めて,自分の身体に合う合わないを確かめるのが無難な選択になります。
「体重60kg以上はハード」などと言われることもありますが,やはりムアツの魅力は高反発。
ハードの方が持ちも良さそうですし,私としてはハードをおすすめします。
なお,硬さによる値段の違いはありません。
PLATINUM(プラチナ)
こちらはBASICよりも反発力や通気性,寝返りのよさや蒸れにくさをアップさせた「上位モデル」となります。
値段としては2万円くらい違いますかね。
BASICと同様,普通のタイプと硬いタイプがあります。
私はBASICを使って満足したので,次に買い替える際はこちらのモデルにしたいと思っています。
最近はスリープスパXという濃いグレーのものが発売になったのですが,硬さが普通のものしかないので食指が動きません。
ハードからの変更で「とても良い」という方がいらっしゃったら教えてください。
なお,身長と体重を入力することで,どのふとんが良いか自動で判定してくれる機能が,公式サイトの方に用意されています↓↓
ただし,スリープスパXが登場したことにより,BASICが結果に表示されなくなってしまったように感じます。
そこにだけ注意して,是非,参考にしてみてください↓↓
スリープスパのマットレス
ベッドで寝ている方は,そのベッドの上にこのマットレスパッドを重ねることで,睡眠環境をより良質へと変えることができます。
敷き布団の厚みが9mmだったのに対し,こちらは6mmとベッド用の厚さに調整されており,販売されているのはスタンダードとハードタイプのもの。
ベッド派の方が多いのでしょうか,数としてもこちらはかなり売れています。
とはいえ,最近のカタログにはもう掲載されていないので,スリープスパとしては廃盤の方向に向かうのかもしれません。
通常の「ムアツふとん」の方では絶賛CM中ですが。
ムアツスリープスパBASICのレビュー
ここからは実際のスリープスパの様子についてレビューしていきます(写真は到着時の様子ですが,2年間使った感想はこのように青字で追記しています)。
今回は公式からではなく,西川のチェーン店での購入でしたが,商品の周りを包んだだけのシンプルな梱包で届きました。
購入したのは,ムアツスリープスパより,BASICハードタイプのセミダブルサイズです。
なお,今回購入したお店では枕もセットで付いてきたので,実際のムアツふとんは画像下の大きな包みのみとなります。
枕は別の記事でレビューしました↓↓
早速開けてみましょう!
赤を基調とするケースからは高級な感じがひしひしと伝わってきますね。
部屋に運び入れる時にすでに感じていましたが,これだけの大きさなのに7.7kgしかないのです。
全然想像よりも軽いところが,まず一つ目のおすすめポイント。
ケースを開くと,このように3つ折りになった敷布団が!!
中がメッシュで通気性も良さそうで,肌触りも気に入りました(実際はシーツを上に敷くので直接は触れませんが)。
実際に敷いてみると,こんな感じ↓↓
セミダブルで広々と寝るのが,ある意味夢でした(身体が落ちることはありませんが,それでも手を横に出すと敷き布団からははみ出てしまうので,次買う時はダブルにします)。
この敷布団,3つの部分に分かれていますが,それぞれ詰め物のウレタンフォームが分かれていて取り出せるのが特徴で,それらをローテーションすることで,よりへたりにくく長く使えるのも魅力の一つ↓↓
例えば,各詰め物の耐久力を15としましょう。
最もへたりやすい腰と背中部分は1年に3ずつ,頭の部分は2ずつ,脚の部分は1だけ,毎年ダメージを受けていくと仮定すると,もしローテーションできなければ,腰背中部分(真ん中の詰め物)は5年でへたります(15÷3=5)。
ですが,毎年上記のようにローテーションして詰め物の位置を変えることで,これまで脚の部分にあってほとんど痛んでない詰め物が,真ん中に来るわけですから,結果的に平均で2ずつ,つまり7.5年までへたらない計算になるわけです。
数値は適当ですが,とにかく,へたって反発力を失った布団ほど意味のないものはありません。
それも,「上部と下部はまだ使えるのに,真ん中のところだけ凹んでしまった」場合は,気分まで凹んでしまうこと間違いなし。
長く使える工夫があるというのは確実におすすめポイントだと思います(1年に1度全ての場所をずらしていますが,2年経ってどこもヘタっていません)!
まとめ
以上,昭和西川のスリープスパのレビューでした。
今回私が購入したもののおすすめポイントとしましては,
- 敷き布団なのに軽い
- それゆえ上記画像のように立てかけられる
- 横向きでしか利用していないが,身体が全く痛くならない
- ローテーションすることで長く使える
- 2年間毎日使っているがヘタる様子はない
です。
なお,実際寝てみた感想ですが,まったく畳の存在を感じさせず,まるで薄いベッドの上に寝ている感覚でした。
高反発はこういう使い心地なのかと驚きました。
まったく沈む感覚はなくしっかりと反発してくれるのですが,不思議と身体の痛みはありません。
もちろん腰痛や肩こりの改善に効果があるかないかは個人差がありますし,また,ある程度の期間寝てみないとわからないところもあります。
現に,これまでテンピュールの(いわゆる低反発の)布団で寝ていた自分にとって,まさにこのスリープスパは真逆を行くモデル(高反発)だったので,最初の2日間は目覚めたときに身体が痛かったのですが,今ではそれに身体が慣れ,早く寝転がりたいとまで思うようになりました。
なお,今回私が購入したお店は西川チェーンふとんタウンというお店です↓↓
公式より安く買えるのはもちろんのこと,おまけで枕や敷きパッドのどちらかがもらえますし,さらにはボディーウォッシュボールまでもらえたので大変に満足しています↓↓
このmuatsuシリーズは,将棋の棋士の方や,アスリートの方も使われていて,最近観た藤井聡太棋士もムアツ座布団を対局中に利用していました。
是非,みなさんも1ランク上の睡眠を体験してみていただけたらと思います。