前回,ウクレレ初心者の私がグッドアピール社の教材を使って1週間が経過した際の様子についてレビューしましたが,それからさらに3週間をかけて3分の2を修了することができました。
これからウクレレを学ぼうと思われている方は,教材を使うと1ヶ月でどのくらい弾けるようになるものなのか,そしてどんなことを知識として学べるのか,参考にしていただけたら幸いです。
初心者向けウクレレ講座を1ヶ月やって学んだこと
前回はウクレレの基礎知識(種類や取扱方法など)について多くを学びましたが,今回からは,曲を弾く練習を通して技術的なものを習得していくレッスンが主な内容となります。
課題曲に出てくるコードを練習しながら,似たようなコードを押さえやすくするコツを習得していきますが,例えば3本の指を使って階段状に押さえるコードや,全部の弦を一本の指で押さえるバレーコードを練習することで,
- 人差し指で1弦を弾くときのコツ
- バレエコードにおける親指の置き方のコツ
を理解できました(弾けるようになったコードについては次章で詳しく説明します)。
以上はコード単独の押さえ方についてでしたが,それ以外に,あるコードから別のコードに移る練習も積むことになるので,握力が強くなって指の先が固くなってきます。
それが,練習を頑張った勲章みたいに思えて嬉しいですね。
とはいえ,ギターに比べてウクレレは圧倒的に持ちやすく,そして弦がナイロン製で柔らかいので押さえやすいと思います。
さらに,練習を積むことになったのが,おそらく多くの方が「練習のしがいがある」と感じるであろう,ストロークパターンの使い分けです。
前回のレッスンでは,普通のダウンストローク以外に,スウィングのストロークパターンでダウンとアップストロークを交互に使って弾く曲がありましたが,それはまだまだ序の口だったことを思い知らされました。
というのもDVDの第2弾には,
といったストロークが最初の課題曲から登場し,しかもそれが1つの曲の中で切り替わって出てくるからです。
しかし,ストロークが高度になるにつれて,同様に曲の深みもより増すように感じるのは面白く,ウクレレの奥深さを伝えてきてくれるはずです。
サビ以外の部分では静かな感じで穏やかにストロークしているのですが,曲のサビに差し掛かると一気にストロークに激しさを加えることで,メリハリをつけられるようになりました。
さらに課題曲はただ伴奏するだけではありません。
ウクレレを弾きながら歌うことで弾き語りの練習もできるわけで,難易度はグッと上がりますが,歌い出しの音は教材内で教えてもらえますし,ウクレレに合わせて歌えるようになったときの喜びはひとしおです。
しかしそれでゴールではありません。
試しに,同じコードを使って同じ曲を演奏しているはずの古川講師による模範演奏(こちらはストロークが課題曲に書かれたものとは異なるもので,各DVDの最初に収録されています)を聞いてみてください。
ストロークのリズムが複雑で,自分ができるようになったストロークよりも圧倒的に格好よく聞こえるはずです。
この初心者講座を最後まで一通りやり終えたら,これらの模範演奏を何度も見直して,少しはプロの技術を盗み取る時間を取りたいものですが,今回はここで歩みを止めず,最後まで1通り学び終える道を選択しましょう。
最後に補足ですが,上で紹介したコードの押さえ方やストローク以外に,ウクレレ演奏に必要な知識ももちろん学ぶことができます。
具体的には,楽譜上に出てくる以下の,
が読めるようになりました。
まとめると,1ヶ月かけて教材の3分の2を修了した時点で,教材の,
- DVDの2枚目(全3枚)
- 教本の29から38ページ(全57ページ)
を消化。
ちなみに,古川講師からのメールもほぼ2日に一回のペースで届いていますが,年始に猛練習したせいで,やや想定されているペースよりも早かったようで,進度的には私の方が早いようです。
こちらに関しては講座修了時に一気に振り返ってみたいと思います。
1ヶ月で弾けるようになった曲とコード名
言い忘れていましたが,DVD2枚目のサブタイトルは「いろいろな曲を弾いてみよう」です。
数としては3曲で,第1弾のときと変わりませんが,練習に費やす時間は前回よりも確実に多くなります。
とはいえ,今回の課題曲も前回同様,すでに知っている名曲揃いだったので,練習していても全く苦にはなりませんでした。
それではウクレレ講座1ヶ月で新たに弾けるようになった曲とコードを紹介しましょう!
1曲目は松任谷由実さんの「ルージュの伝言」です。
これは魔女の宅急便で出てきた曲ですが,今回歌詞を2番までまじまじと読むことで,
「こんな曲だったのか!」
と驚きました(笑)
新しく出てきたコードですが,
Em
です。
これが前章で述べた,3本の指を階段状に配置して弾くコードにあたりますが,ただ押さえるだけならまだしも,
G→Em
のチェンジは3本の指を使うコード同士のチェンジになるわけで,パッと素早く切り替えられるようになるには今でもまだまだ戸惑います。
とはいえ曲出てくる残りのコードは1枚目のDVDですでに学んだG・C・D7だけですから,
「上手く考えて教材が作られているんだなぁ」
と感心しましたし,良い復習にもなりました(曲は,簡単なコードだけで弾けるように編曲されています)。
続けて2曲目は,「翼をください」です。
前回童謡の「うみ」を弾いたときにも思いましたが,古き名曲をウクレレで弾くと趣があって良いですねぇ。
ここで新登場するコードは,
A7・D7sus4・Bm7
です。
A7は押さえ方は簡単ですが,キーがGの本曲においては特殊なコード(II7)にあたるようで,ものすごい存在感を誇る響きがします。
名曲と言うのはこういう具合に,特殊なコードがうまくメロディーとリンクしているんだなぁと思わずにはいられません。
また,D7の前にD7sus4をはさむことによって,こちらはA7に比べればわずかな変化ですが,深みが加わります。
これからはドミナントコード(V7)の前に挟んで試してみようと思いました。
そして極めつけがバレエコードの形態をとるBm7です。
人差し指をベターっと倒して1から4弦まで全部を1本の指で押さえるのですが,教本やDVDで学んだように親指をネックの後ろに回して押さえることで,はっきりコードの音が鳴るようになりました。
さすがプロの教えるコツですね!わかりやすいです。
模範演奏で古川先生は,Aメロの部分をアルペジオで弾いているのですが,課題曲の楽譜ではダウンストロークのみで書かれているので,彼のように弾くにはもっともっと修行を積まなければなりません(耳コピなども必要です)。
そして課題曲の最後を飾るのは,海援隊による「贈る言葉」。
ここで学ぶコードは,
G7・B7・Am
の3つです。
最後のAmはA7と同様,1本の指で押さえればよいので問題ないのですが,G7は3本の指を使うコードである上,真の意味で難しいのは押さえ方よりも,G→G7というコードチェンジの方でした。
押さえるポジションは1ヵ所異なるだけなのですが,押さえた指の形は大きく異なるので指を忙しく移動させる必要があるからです。
同様に,B7→Emという,1ヶ月目までに新しく登場してきた2つのコードチェンジにもなかなか手を焼かされました。
とはいえ,こちらも大変心に沁みわたる名曲で,歌いながら弾けるようになるまで実に2週間以上の練習が必要でした。
海援隊の贈る言葉、ウクレレ講座の課題曲で弾くことになりましたが、良い曲でした。でも弾き語りって難しい! pic.twitter.com/jWEYidPqQT
— さんくす (@thanks_redo) January 17, 2020
最後まで握力が持たなくなりそうでしたが,なんとか通しで弾けるようになって良かったです。
まとめ
以上,初心者向けのウクレレ講座で学んで1ヵ月目のレビューでしたがいかがでしたでしょうか。
ウクレレに付いてきたソフトケースには,ストラップやチューナーが入ります。
今回学んだことを箇条書きにしますと,
- 各種コードチェンジ
- 8ビートストロークのパターン
- 曲内でストロークを変えたときの効果
- Em・Am・D7sus4・Bm7・G7・B7・Amの押さえ方
- 楽譜の繰り返しマークの読み方
- ルージュの伝言・翼をください・贈る言葉
などが挙げられますが,これからいよいよ最後のDVD(3枚目)に挑戦し,初心者講座の修了に向かって進んでいくことになるのですね。
時間にしてあと1ヶ月くらいかかるかと思いますが,是非この次の記事もお読みいただけたら幸いです。
なお,今回紹介したグッドアピール社のウクレレ教材はこちらになります↓↓
公式サイト
楽器セットを私は購入しましたが,そちらのレビューに関しては以下の記事もあわせてご参照ください↓↓
最後までお読みいただきありがとうございました。