元々おでこが広いというのは自分の中で認識していました。
しかしそれがいつの間にかコンプレックスになっていたのでしょう。
「スポーツをやるのに髪が長いと邪魔だから」と短くしようものなら,「坊主頭は似合わない!」と周りに言われ続けたことも,もしかすると影響したのかもしれません。
いずれにせよ,おでこの広さを隠すために髪を長くするのが自分の中で当たり前になっていました。
しかし「気まぐれ」というのは恐ろしいもので,定期的に通っている美容院で「髪の毛を短くしたい!」という衝動に駆られてしまうことが何年かに1度あるのです。
短くすると言っても,髪の長さにして数mmの坊主にするわけではありません。
大体5cmくらいはあるでしょうが,前髪でおでこを隠し切ることはできない,そんな長さに今回もしてもらったわけです。
もちろん髪を切った直後は大満足。
しかし今回,自宅に帰って自分の頭を横から見て初めて思ったのは,「あれ?自分ハゲてきてない?!」という絶望にも似た感情です。
例えるなら,初めて彼女ができたときとは全く逆に位置する一日になってしまったかのような気持ちと言えばよいのでしょうか。
30代のタイミングでまさかこんな気持ちになろうとは夢にも思わず,それまでの日常は暗く悲しい色へと変わってしまいました。
ハゲだと分かった時の精神状態
最近はコロナ疲れでストレスも溜まっていたし,食生活もいまいちだった。
それに部屋で過ごすことが多くなって陽も浴びないし,シャワーも数日に一回の生活が続いているからなぁ。
確かに近頃は頭皮がかゆくなることも多くなったように思ったし,抜け落ちた髪の毛もなんだかいつも以上に細く見えるような。
などと,色々な心配事やあらゆる悪条件が,まるで走馬灯のごとく頭の中を駆け巡ります。
そういえば行きつけの美容師さんが「○○さん(私の名前)は髪を短くすると跳ねやすくなるタイプですね」と最後に言っていたのも,私を気遣ってのことだったのではないだろうか。
ついには,そんな疑心暗鬼にも憑りつかれてしまった私です。
ちなみに私の家系ですが,母親は少し髪が薄い(細い?)ように感じることもありますが,両親どちらもハゲてはいません。
「ハゲはメンデル遺伝の法則に従い,しかも1種類の対立遺伝子(ここではAとaで表記します)で決まる」という話を大学かどこかで聞いた記憶があったので私なりに分析してみると,父親はAAのホモ接合で間違いないですが,母親がAaのヘテロ接合だった場合に子はAAかAaのどちらかの遺伝子型となり,女で生まれれば100%ハゲませんが男だと50%の確率でハゲてしまうわけで,これは十分に起こり得る数字です(Aaの表現型は男性のみハゲとなります)。
そんなことを考えていた数日後,妹とその旦那が家に遊びに来たので,自分の髪について相談してみようと思ったのですが,2年ぶりくらいに会った旦那は,激務によるストレスで私以上に髪が薄くなっていたので(おまけにだいぶ太っていて)驚きました。
妹にこっそりと,「彼の髪,大丈夫なの?」と聞いたら本人も気にしているようで,「最近は髪を伸ばして誤魔化しているみたい」との答え。
ハゲという恐怖の前には,やはり誰もが同じような思考と行動に出るのですね。
髪については本当にデリケートな問題だから発言にも注意しないといけないなと,今回の件を機に学びました。
ついでに自分はどうかと生え際を見せると,「髪の毛って頭のてっぺんから薄くなっていくはずだから,大丈夫じゃない?」と言われ,多少その日は気分が晴れたものの,鏡を見ると左右で生え際の位置に差があって対称ではないような気がしてきて,ずっとその部分だけを注視してしまいます。
なんだか自分で自分にストレスを与えてしまっているような気分です。
さらにその数日後,今度は女友達と会う約束があったのですが,なんとなく彼女の目線が自分の生え際の方に行っているような気がしてなりません。
「え,おでこ気になる?」と意を決して尋ねると,「おでこ広かったんだね。」と言われて凹みました。
しかし「ハゲ」という単語が出てきていなかっただけまだマシだったのでしょうが,もう誰にでもわかるような形でハゲてしまった場合,自分はどうしたらよいのでしょうか。
黒いフリカケみたいなものを頭にかけるのも,自分は元から髪の色が茶色っぽいし汗かきだから無駄だろうと思いますし,確かサッカー選手で植毛している人のニュースも見ましたが,そうなったら髪が伸びないわけだから不自然がられないかなぁとか,とにかく自分の思考がすべて髪の悩みに向かってしまっていることに気づきました。
もちろんこれが現実だったわけですが,たった1つの気まぐれが原因で,まるで倫理の授業で習ったような精神状態を辿り,「信じない→絶望する→認める」の3つの段階を経て,今ようやく落ち着いて物事を考えられるようになってきましたが,とにかく今の状態を嘆いているだけでは何も変わらないのだから何かしら行動しようという前向きな結論に達したわけです。
AGAについて
ハゲ対策としては食べるものも気にしないといけないのでしょうが,まずは育毛トニックなどを使うことから始めればよいのでしょうか。
過去に「顔にシミができた問題」が勃発したことがあり,そこで知ったのは「予防はできてもできたシミを消すこと(さらなる改善を促すこと)は難しい」ということです。
これと同じで,ハゲの予防はできても髪を増やすことはきっと難しいのでしょう。
半ば諦めた気持ちで育毛トニックについてのおすすめを調べていたとき,別の場所の広告に出てきた
もしかすると,AGAではありませんか?
というキャッチフレーズ。
なんだか感じるところがあって,早速それについて調べてみると,これは「androgenetic alopecia」の略ということで,日本語的には「男性ホルモンが関連した脱毛症」ということでした。
さらに調べていくと,これまた遺伝子が関与している可能性が高く,X染色体上に不都合を起こす遺伝子が乗っていてそれが遺伝してしまうということなので,私のX染色体は母親由来のものですから,カギを握るのはこちらも母親のようです。
母親の染色体はXXなわけ(男性だとXY)ですから,さらに家系図をさかのぼると母方の祖父母のどちらもが候補に挙がります。
どちらもハゲてはなかったと思いますが,いかんせん年寄りでしたし記憶も定かではありません。
ですがここで1つ良いニュースを見つけました!
どうやらAGAは遺伝子検査をすることで,発症リスク大か小かまで調べられてしまうということで,これは一部の医療機関で調べることができ,変な話,ほっぺたの粘膜を採取して送っても調べてもらえるようですが,やはりどこかで診てもらう方が良さそうです。
というのも,遺伝子検査でAGAになりやすいと分かったからといって,黙っていればいずれ発症してしまうことに変わりないわけですから,結局はチェックや普段からの対策が何かしら必要なわけで,現在の自分の髪の状態を知られておまけにアドバイスを受けられるようなところに行こうと決意しました。
現状を知ることができれば,少なくともこの気持ちは落ち着くと思うんですよね。
普通の病気でも,喉が痛くて「もしかしたら悪い病気なんじゃないか」と自分1人で恐怖しているのと,「扁桃腺が腫れて今流行の風邪にかかっています」と医師に言われたのとでは全然違います。
人の想像力はたくましい反面,なんというか諸刃の剣的な側面を持ち合わせているのはすでに色々なところで経験済みです。
早速どこに通おうか調べてみると,「AGA」と名の付くクリニックがたくさん出てきます。
ちょうど新宿駅にいた時に調べたからでしょうか。
それでもこんなに検索結果に出てくるのですね。
全然知りませんでした。
しかしその中でも何とも評価の高いところが見つかったので,今回は「AGAメディカルケアクリニック」というところに決めました↓↓
最近の私ですが,Googleの口コミだけを信じるようにしています。
有名な口コミサイトのランキングを頼りにNo.1のラーメン屋に並んでみましたがすごくまずかったですし,知り合いの女の子が「使ってもいないコスメのレビューを仕事で書いているんだよね!」と言ってきたときは正直引きました。
ちょうど最近横浜の方にも新しくクリニックができたようなので,通うならそちらにしようと思います。
LINEを使ったAGAの無料診断?
クリニックのHPに行ってみると,かなりしっかりとした内容のことが書かれていました。
治療費などは実際に診てもらわないと正確な額はわかりませんが,無料診察やカウンセリングがありますし,さらには毛髪診断まで無料でやってくれるということなので,ここなら私のような初心者でも問題なさそうです。
LINEでも予約ができることを知り,とりあえずQRコードを読み取ってみたのですが,その次に出てきた画面で「友だちに追加するのも変だから,トークかな」とボタンを押した瞬間,「無料診察希望」の発言が!
いきなり不躾な発言をしてしまった形となり恐縮してしまいましたが,こちらは定型文扱いとされるようで,すぐに医師から「どうしましたか!」などと返事が来るわけではありませんのでご安心を。
ここで下に出ているメニューに目をやると,「簡易LINE診察」なるものに興味を惹かれました。
「なんだろう,これは?」とページを開くような感覚でクリックしてみると,今度は「LINE診察希望」の発言が(笑)
まぁ,こちらも同じく定型文で医師から直接連絡が来るわけではなかったのでよかったです。
それによると「年齢と髪の写真,さらには相談内容を送ってほしい」とのことだったので,ここからは気合を入れて返信していきましょう。
しかし文章を打てる欄が見当たらないのでどこかと探していくと,画面の左下に見えているキーボードらしき四角を押すとちゃんと表示されてきました。
日本語も左下の地球みたいなボタンを押せば入力できます↓↓
早速写真を撮って返信しました。
翌営業日には返信が来ており,医師の診断としてはどうやら「AGAの進行度は低い」とのこと。
今回私が一番気になっていた生え際を,撮り方を変えて複数枚送ったにも関わらずこの結果だったので,ひとまず安心できました。
まずはシャンプーや育毛トニックから対策し,それ以前にちゃんとした食生活やお風呂に入ることを徹底しようと思います。
まとめ
これにて私のハゲ問題が一件落着になったわけではありませんが,「AGAではなかった」という1つの診断結果をもらえたことはこれからの行動を考える上で大きなものとなりました。
もちろん,上のLINE診断でAGAだと判定されていれば,そのままクリニックに通い,先述したような血液検査や頭皮の状態をチェックすることで対策できますし,そうでなくてもここのクリニックの名前は覚えておいて,頭の状態がひどくなったときに再度相談してみることも可能でしょう。
いずれにせよ,今回の私のように「何が原因かわからないけれど,最近ハゲてきたように感じている方」は,是非診断してもらうことをおすすめします。
特に今回のようなLINE診断ができるところであれば,わざわざ出向かず(また医師の手を煩わせることもなく)に済ませることができるので,私と同じような境遇の方であれば是非利用してみてください(特にAGAは早期からの治療が大切とのことです)↓↓
AGAメディカルケアクリニックの方には今回大変お世話になりました。
最後になってしまいましたが,厚く御礼申し上げます。