今回ですが,シックスパッドの「パワーガン」をレビューしてみたいと思います。
一般的な呼び名については統一されていないようで,マッサージガンやリカバリーガンなどと呼ばれることもあるのですが,銃(gun)のような形をしているのが特徴です。
自分の周りですと,2022年の夏ごろから使用者が増え始め,2023年になってからは非常に多くの仲間がスポーツの練習や大会で使うようになっています。
価格帯にしてはピンキリで,それこそ近くの工務センターで買える5千円くらいのレベルのものから,高いものだとドクターエアのように3万円を超えるものまでありますが,持ち運びやすさを始めとする使い勝手が,値段の上昇に従って向上していくものとお考えください。
その中で,今回のシックスパッド製のものはちょうど真ん中くらいに位置し,エントリー用として後悔しにくく,他人にも勧めやすいものとなっています。
他社のパワーガンにも共通する特徴について言及しながら,機能や使い方について,これから詳しくみていきましょう!
シックスパッドのパワーガンの特徴
シックスパッドのパワーガン(品番:SE-BF03A)ですが,大変バランスが良いところが1つ大きな特徴です。
使い心地だけでなく,本体や収納ポーチの見た目にもよく気が配られています。
この種の商品としては,やや後になってから発売されたこともあり,パワーガンで良いとされるところを多く取り入れることができたのでしょう。
それまでのものは名のないメーカー製のものが多かったので,有名どころが開発した商品という点だけでも評価されるべきだと思っていて,実際初めて購入するにあたって,やはり失敗して嫌な思いはしたくなかったので,シックスパッドのものを選んだというところもあります。
電気マッサージ器(電マ)に似ていますが,あれは先端部が横に回転するものです。
しかし,このパワーガンは上下動するという特徴により「押す」という動作が可能となるため,それがこれまでにない斬新な使い心地を生み出します。
私自身,最初,別製品だったのですが,仲間に初めて使わせてもらったときには,筋肉がこれでもかというほどに物凄く揺れていることを感じて大変驚いたものです(本製品の使用動画については最後の章に載せてあります)。
なお,パワーガンの評価軸としては「振動数」と「振幅幅」の2つの軸が存在していますが,前者においては本製品は1分間に最高で3000回転することになり,最初のうちは2100回転(5段階あるうちの2段階目)くらいで十分に強いと感じることでしょう。
とはいえ,数ヶ月使い続けて慣れてくると,より高振動にしないと物足りなくなってくるものです。
また,振幅幅については,長い方がより筋肉の深くまでアプローチできるようになるわけですが,押し付ける強さを変えたりアタッチメントを交換したりすることでも多少の融通はききます。
もっとも,多くのパワーガンは使用時間に限界を定めているようで,そう簡単に壊れるものではないのですが,アタッチメントが折れたり,バッテリーの寿命が早かったりということは,トラブルの例としてたまに聞く内容です。
アタッチメントに関しては,セットを別売してくれているメーカーもありますが,1つだけではなく数種類のセット販売となっていることが往々にしてあります。
そのため,値段的にも安くはない買い物となり,壊れた1つのためにわざわざセットを購入するのも気が引けるということで,事実上,壊れた時点でそのアタッチメントの出番は終了です。
特にフォークのような見た目をしたU字型アタッチメントが私の周りでは1番人気となっているのですが,折れやすさもNo.1となっています(繰り返しますが,そうそう折れるものではありません)。
また,持ち運びができるのも本商品の特徴で,充電した後はコードレスで使うことができるのですが(逆に,充電しながら使うようなことはできませんが),そのバッテリーの寿命の持ちについて心配される方がいらっしゃるかもしれません。
ですが,パワーガンは連続使用しても10分程度になることが多く,人によっては20分使う人もいますが,長くてもその程度の連続使用で済むわけですし,今日まで4ヶ月以上ほぼ毎日使ってきた私ですが,ダイソンの掃除機であったようなバッテリー不安は感じなかったです。
もっとも,このシックスパッドのものは1年間の保証期間があるので,より安心して使うことができるでしょう。
以下では,パワーガンの2つの特徴について個別に解説しているので,より詳しい内容についてはそちらで確認してください↓
- アタッチメントの使い方
- 持ち運びできることの魅力
パワーガンのアタッチメントの使い方
上の写真はシックスパッドの全4種のアタッチメントを並べたものとなりますが,左から順に以下のようになります↓
アタッチメントごとの用途
円柱形:小さな筋肉(手・足裏・肩)をピンポイントで刺激したいときに使う
平形:薄い筋肉用(背中)で,強い刺激が苦手な方にもおすすめ
U字形:細長い筋肉(前腕・足首・足の甲)に使う
球形:大きな筋肉(太もも・胸・尻など)に主に使う
シックスパッド製ではないパワーガンの中には説明書が入っていないものもあり,これらアタッチメントの使い分けについて意外と理解していない人も見受けられるので,ここでしっかり覚えておきましょう。
基本的に,球形と平形のものが全身用だとされますが,ピンポイント用のU字形のものであっても,2点同時に刺激できたりもするので,全身に使えないことはありません。
それどころか,自分の周りではU字形を全身に使うユーザーが思いの他に多く,私も実際それがメインとなっているのですが,次点で円柱形,球形と続きます。
なお,パワーガンの使い方の基本は,「強く押し付けず,1ヶ所に使い続けず,さらには当てる場所を少しずつずらしながらすべらせるように使用すること」です。
とはいえ,私はやや強めに押して使うこともありますが,あくまでこれは自己責任で,特にU字形のものを押し付けると,折れる恐れがあるので注意してください(シックスパッド製のものではなく,他社のものを使っていた仲間の中で折れてしまった人がいます)。
なお,本製品はあまりに強い力で押すと自動で止まるように作られていると説明書に書かれていますが,私はこれまでにその経験はありません。
他に筋肉疲労を改善する目的で,トリガーポイントを刺激するためのフォームローラーを使うことが数年前から周りで流行っていましたが,それとこのパワーガンが大きく異なる点は,背中に使えるというところです。
そのため,パワーガンを結構押しつけて背中の深部にまで効かせたくなるのが人間の性で,力も入りがちになってしまいます。
ただし,手を背中の後ろに回したときに両手がくっつかない人の場合,本機が届かない箇所が出てくるかもしれず,その場合は,背中だけ他人にやってもらうか,延長アームのようなものが付いた別製品を選ぶようにしましょう。
とはいえ,延長アームは使っている最中にずれてきたり,より細かな調整が利きづらかったりすると聞きますし,周りで使っている人を見たことはありません。
パワーガンの持ち運びのしやすさ
パワーガンの大きな特徴の2つ目は,その持ち運びのしやすさにあり,出先に気軽に持っていけて使える点も魅力的です。
上記画像のように,付属ポーチ(ケース)の中に必要なものがすべて収まり,サイズは17cm×17cm程度となります。
本体自体は13cm程度となるため,開いた手よりも短いです。
カラーリングやデザインはさすがのシックスパッド製で,材料費自体は安いのでしょうし,ゴム臭的なものもしますが,安っぽい印象は受けません↓
10分くらいすると電源が落ちる仕組みになっているので,私は次の仕事との合間に出してきて,ペースメーカーとリフレッシュ目的を兼ねて使うことができたり,外で運動するときの休憩時間にももちろん使ったりしています。
世の中にはパワー重視の大型のパワーガンもありますが,それだと,コンセントを付けた状態での使用になったり,重くて持ち出しにくかったりするのでおすすめしません。
折角買ったのに,使う場面が少ないのは大変にもったいのないことです。
整体に行く回数を減らすことができたり,顔痩せにも使えるのがパワーガンです(後者に関してはパワーガンポケットと呼ばれるものも出ています)が,山歩きやレジャーのお供として,是非,色々なところに持って行って使ってあげましょう!
その点,本商品の本体の重さは425gで,500mlのペットボトル1本分で,このように言われると,それほど重いとは感じないのではないでしょうか。
ちなみに,充電の寿命は300回と書かれています。
1回のフル充電で2時間は使えますが,週5回の運動ペースで毎日数回使用している私としては,1週間に1回は充電したくなるものです。
その場合,300週間使えることになり,1年が365日÷7≒52週間ですので,6年近く使える計算になります。
すると,ランニングコストは1ヶ月に換算して2~300円といったところです。
1日10円弱で済むのなら,全然ありだと思います。
まとめ
以上,シックスパッドのパワーガンの使い方と特徴についてレビューしてきましたがいかがだったでしょうか。
使用して4ヶ月が経ちましたが,特に問題や不安な点は出ていませんし,使い始めのときはついつい骨のところに当ててしまって痛い思いもしたのですが,1週間もすると慣れてきて,弱(レベル1)で始めていたものが,今ではレベル4~5で上手に使えています。
パワーガンを使った後は身体が軽くなり,作業や動作の効率の上昇を実感できるものです。
さすがに,昼に使って夜まで一日中快適になるとまではいきませんが,「なんだか今日は疲れているな」と感じるような時は,複数回使うようにすれば良いだけの話で,フォームローラーのような大掛かりな道具を使わず手軽にパッと使えるので,疲労回復の最終形ではないかと個人的には思っています。
パワーガンを超えられる商品はこの後にそうそう登場してこないのではないでしょうか。
それくらいおすすめの商品です↓