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パワーブリーズプラスの使い方!どんな効果があるの?

今回は「パワーブリーズプラス」というトレーニンググッズを取り上げ,その使い方について紹介します。

とはいえ,実際にすることと言えば,咥えて呼吸するだけなので,決して難しい操作とはなりません。

ですが,使ってみて,どのような変化が感じられるかについては気になるところだと思いますので,しっかりと語っていきます。

パワーブリーズの効果について

パワーブリーズ社のトップページ

パワーブリーズはイギリスにあるパワーブリーズインターナショナル社(POWERbreathe International Ltd)が製造元となっていて,日本の輸入販売元(総代理店)は株式会社エントリージャパンです。

私はこれまでに2回,パワーブリーズを購入していますが,どちらもエントリージャパンのサイトからでした。

市場には他に正規代理店からの出品も見られますが,意外にも同社が最安値であることの方が多く,2年保証も付くのでおすすめです↓

ところで,私がパワーブリーズを初めて使ったのは2011年のことになります。

当時,私はボイストレーニングに明け暮れる日々を送っていたのですが,ちょうど,B'zというバンドのヴォーカリストである稲葉浩志さんが,本番前の楽屋でこちらを使っている映像を観たことがきっかけで,本商品の購入へと至りました。

稲葉さんは赤い色の「超重負荷」を使用していましたが,当時運動を全くしていなかった自分には無理だろうと,青い色の「重負荷」に下げて使ってみることにしたわけです。

負荷としては,さらに1つ下に緑色をした標準負荷のパワーブリーズがありますが,負荷の幅が「緑<青<赤」の順で広くなります(以下の数値は単位がありますが,ここでは単純に負荷の大きさを示していると考えてください)↓

パワーブリーズの色について

緑:負荷値は17~98。初心者や女性向け。ただし,すぐに最高負荷にまで到達してしまう恐れもあり。

青:負荷の幅は23~186。アスリートも使えるレベル。体重60kg以下の方。

赤:29~274の負荷幅で,青を使っていて物足りなかった方や体重が90kg以上あるアスリート向け。

負荷はそれぞれの色ごとに10段階で調節できますが,緑色のものだとその幅がより緩やかなため少しずつきつくなっていく感じですが,赤色のものだとメモリを1つ変えた途端,負荷が明らかに高まったことを感じます(とはいえ,4分の1だけ回転させるなどと微調整はできます)。

これまでに赤と青のパワーブリーズプラスを使ってきた私の感想としては,あまりに負荷が高すぎると,やろうという気持ちがそがれやすいため,迷うのであれば赤は避けるのが無難です。

そして,青色のものが10に到達するまでトレーニングを重ねた結果,息をより多く吸えるようになり,特にウォームアップの段階で使うと良い結果に繋がることがわかりました。

なお,当時の私はパワーブリーズを,歌唱力をアップさせる目的で導入したわけですが,実際は以下の3つの分野で使用することができます↓

  • 運動
  • 芸術
  • 健康

これら3つに共通している点は,「すべてに呼吸が関係している」ということで,運動は多くの種類を含みますが,2つ目に挙げた芸術においては,歌手の他,ダンサーや管楽器の演奏者などに限られることに注意してください(例えば,絵描きにパワーブリーズは不要です)。

なお,現代では,コロナ禍によって肺機能が低下してしまった方が多く,このパワーブリーズをリハビリ目的に使用するといった新たな使い方が登場してきています。

もっとも,医療用のものも別シリーズとして存在しているので,重症な方は然るべき医療機関を受診してください↓

医療用のパワーブリーズ

例えば,とあるリハビリセンターでは吸気筋トレーニング(IMT)を行うことができるパワーブリーズを術前と術後の呼吸訓練で患者に使用しては,最大吸気圧を計測してはモニタリングを行っているようです。

なお,肺活量を調べる際には,息をたくさん吐く方(呼気)に注目が向くように思いますが,今回メインで紹介する「パワーブリーズプラス」は吸う方(吸気)に重きを置いているのが特徴的と言えます。

参考ですが,呼気と吸気の両方に働きかけられるトレーニンググッズとしては,高地トレーニンングマスク(低酸素マスク)が有名です↓

ところで,パワーブリーズの効果について説明した文章の中に,「スタミナアップ」や「持久力アップ」,「肺を鍛える」といった曖昧な言葉遣いが散見されますが,取扱説明書に書かれている文言は,「呼吸筋を強化し,運動または活動中の息切れを緩和します」となっています。

とはいえ,パワーブリーズの効果の根拠となる論文結果では,疲労感の軽減や肺機能・運動能力の増加に良い影響をもたらしていました(Romer et al. J Sports Sciences. 2002 July; 20(7): 547-562

また,対象年齢は7歳からとなっていて,16歳までは大人の監視下で使用でき,上はお年寄りまで使うことが可能です。

ただし,喘息持ちや肺気腫などで呼吸器に問題がある方や耳に問題がある方は,使用を控えるか医師に相談しましょう(質問があれば代理店に問い合わせてみてください)。

 

 

パワーブリーズの使い方

それでは次にパワーブリーズの使い方についてみていきましょう!

他の運動をしながら同時に使うといった上級者向けの方法もあるのですが,ここではパワーブリーズのみに集中して行う使い方について解説します。

何より大切なポイントは,30回の呼吸を無理なく行えるようになる負荷レベル(適正負荷)よりわずかに高い設定にすることです。

そのためには,負荷が最も低い段階から始めるようにして,少しずつ負荷を高めて探してみてください。

この作業に数日かかるかもしれませんが,適正負荷がいったん見つかってしまえば,それ以降は大きな変化なくできるので問題は出てきません。

また,このとき腹式呼吸を意識することも重要です。

横隔膜をトレーニングする場合に必要となる呼吸法になりますが,例えば,上の動画に出てくるような英語圏の人であれば,日常生活でも腹式呼吸をしているはずなので,パワーブリーズの使用上,問題は出ないでしょう。

しかし,日本人はその言語の発声上,胸式呼吸が通常の状態となっています。

YouTubeに挙げられている日本人の動画を観ましたが,そのほとんどは胸式呼吸で,息を吸うたびに肩が大きく上がっていて,正しい使い方の参考とはならないので気を付けてください。

もっとも,赤のパワーブリーズを高負荷にして,一気に吸うような場合は胸式呼吸にならざるを得ないとは思いますし,取扱説明書を読むと,横隔膜以外に胸郭筋もトレーニング部位として挙げられていたので,間違いとは言えないのですが,本章の最初に挙げた公式動画の吸い方は明らかに腹式です。

胸を張って背筋を伸ばした状態を維持し,2秒間で強く一気に吸い,その空気を長い時間かけてゆっくり吐き出す。

このとき,腹式呼吸ができていれば,お腹の部分だけが膨らんでは萎むことになり,肩はほとんど上下しません。

腹式呼吸の簡単な実践方法としては,眠る時の状態(仰向けで横になった状態)になり,お腹の動きを意識しながら息を鼻から吸ってみてください。

この状態を覚えておき,同じように立って息を吸いますが,パワーブリーズを使う場合,鼻ではなく口で息をしなければならないので,付け焼刃的な練習だけでは,腹式呼吸を行うのがより難しいかもしれませんが,基本は寝た状態にあるので,何度か繰り返して感覚を覚えましょう。

腹式呼吸も一緒に覚えてしまえば一石二鳥です。

そして,本器具を使って30呼吸が難なくできるようになったら,そのたびにパワーブリーズの負荷調節ノブを4分の1くらい回転させ,負荷を高めていくことを繰り返します

30回の呼吸ができなかったときは,1分間休んでから,残った回数分をこなしますが,全部で30呼吸以上は行わないようにしてください。

パワーブリーズの使用頻度ですが,1日に2回,朝と夜に行います。

とはいえ,このペースで続けるのは4~6週間後までで,その頃になると,呼吸筋が強化されたという実感が沸くはずです

いったんそうなってしまえば,あとは呼吸筋を維持するだけで,トレーニングは1日置きに行います。

その他,付属しているノーズグリップは高負荷で行うとすぐに飛んで行ってしまうので,私はいつも指で鼻を押さえてトレーニングするようにしていますし,まったく付けない人もいるとのことです(悲しいですが,鼻が高い外国人向けなのだと思います)。

 

 

パワーブリーズの掃除の仕方

パワーブリーズは口に入るものですから,きれいにしておくに越したことはありません。

ですが,毎日水洗いするのも面倒ですし,説明書にも週に2~3回,ぬるま湯に10分付けて乾燥させればよいと書かれている他,週に1回は消毒液に浸けて欲しいとのことです。

消毒液ですが,最初に同梱されていたパワーブリーズ専用の洗浄剤を買い足す他,哺乳瓶や入れ歯に使えるものなどで代用することもできます↓

パワーブリーズプラスのセット内容

私の場合ですが,基本的には薄いタオルとセットにして置いておき,使用後はタオルで中を拭き取ってきれいにするか,エタノールのスプレー(パストリーゼ)を吹きかけて除菌するようにして問題なく使えていますが,どこまで楽をするかは各自で決めておきましょう。

いずれにせよ,パワーブリーズを長持ちさせる秘訣は頻繁に使うことであり,実際,私の初代パワーブリーズは,ボイストレーニングを止めたタイミングで数年間使わなくなってしまい,ゴム部分が張り付いたり,金属部がサビたりして,動かなくなってしまいました。

なお,ここでの注意点としては,白いゴムらしきものが見える「バルブカバー」と呼ばれるパーツを外さないこと(保証が受けられなくなる恐れあり)と,バルブ構造部との接合部にある位置決めピン(タオルで中を拭くときに引っ掛かりやすい)が折れないように気を配ることです。

 

 

まとめ

パワーブリーズプラス超重負荷の外観

以上,パワーブリーズプラスの効果と使い方についてまとめてきましたが,いががでしたでしょうか。

トレーニング時間にしては簡単な清掃まで含めても5分以内に終わってしまうパワーブリーズですが,呼気の筋肉を鍛えられるグッズというのはそこまで知られておらず,有名人やプロのアスリートが多く使ってきた実績からも,効果を感じられる人は多いはずです。

実際,私もトレーニングを重ねるごとに負荷を順調に増やすことができ,現在は赤の負荷7~8付近まで来ました。

息が安定するようになったなという実感があり,体力が増えたとまでは思いませんが,歌はもちろん,趣味のバスケでも役立っています。

時間にしては昼と夜の12時に,YouTube動画を観ながら取り組むことが多いでしょうか。

それこそ最初は,ギリギリの負荷に設定しては,顔が真っ赤になって呼吸困難に陥るのではないかと思うほど過酷なトレーニングを行っていましたが,それだと続かないことがわかったので,今ではそれほど無理をせず,休憩を挟んで続きを行うことで,次回のやる気に水を差さないように変わりました。

是非,みなさんも,パワーブリーズプラスで適度なトレーニングを楽しんでみてください↓

最後までお読みいただきありがとうございました。

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