寝具について西川の羽毛布団についてはすでに記事にしましたが,今回は同社の「敷きパッド」についてその選び方をまとめてみたいと思います。
なお,私は以前まで夏も冬も同じシーツを使っていたので,夏はひたすらに暑くて熟睡できず,冬は毛布を敷いて寒さ対策をしましたが,肌触りは決して良いものではありませんでした。
ですが,なんだか気分で夏用と冬用の敷きパッドを購入してみると,より快適に寝られることを知りました。
品質に定評のある西川のものであれば造りは丈夫で機能性にも優れているので,多くの方はこれまでより上級な睡眠時間が過ごせると思います。
西川の敷きパッドについて
西川と言っても,昭和西川と西川株式会社があり,これら2つは全くの別会社です。
前者はムアツ,後者はAIRを販売している会社のように理解しておきましょう。
両者はライバル会社でありますが,元は同じ1つの会社であって,どちらも良質な寝具を提供してくれますが,公式サイトは別々です↓
敷きパッドですが,昭和西川の場合はカテゴリに「敷きパッド・枕パッド」がありますし,西川株式会社の場合,商品一覧の敷き寝具の項目から選択できます。
どちらも売れ筋をみることができるので,それを頼りに購入しても良いですが,基本的には安い物・コスパの良い物が上位にくることが多いです。
そのため,「真の意味での快適さ」を求めるのであれば複数のものに目を通すようにするとより良い結果に繋がりやすいと言えるでしょう。
選び方ですが,これら2つの会社のどちらも同じように良い物が並んでいて,どちらも満足の行く買い物ができます。
会社よりも,デザインだったり以下で述べるような特徴だったりをより重視してみてください。
前提として,敷きパッドに季節ごとの快適さを求めるのであれば年中使えるものを選ばないことが大切です。
もちろん,良質なコットンを使った敷きパッドが売られていたりするので,それを1つ買うだけでも今までより快適に眠れることに違いありませんが,折角敷きパッドを選ぶのでしたら,夏はより冷感を感じられるものを,そして冬はより温かさを求められるものを購入する方がより良い体験ができます。
というのも,夏はひんやり感の強い素材が毎年のように新登場してきますし,冬は発熱する素材で新しい技術の凄さを感じ取ることができるからです。
以下でポイントをまとめておきましょう↓
- 敷きパッドは春夏用と秋冬用の2種類を用意する
- 春夏用はひんやり感の強い素材を選ぶ
- 秋冬用は吸湿発熱のある素材を選択する
西川の夏の敷きパッドと選び方
まずは夏の敷きパッドの選び方から紹介していきます。
西川のものだと決まって「q-max」という指標が書かれていることが多く,これは「接触冷感測定値(最大熱吸収速度などとも言われる)」のことを意味しますが,数値が高いほど熱がすぐに吸収されることになるため,それを私たちは「ひんやりする」と感じるわけです。
q-maxとは
肌が生地に触れた際,冷たく感じるかどうかを評価するための物差し。一般的に0.2以上が接触冷感寝具と言われ,肌から生地への瞬間的な熱の移動量を測り,数値が高いほど冷たいと評価することができる(参考:購入物の説明文)。
数値については0.4以上となっているものが多い印象ですが,0.3台でもひんやり感はあります。
なお,触った感じについてはそもそもの素材も関係してくるので,q-maxが0.41のA素材よりも0.35のB素材の敷きパッドの方が冷たく感じることも少なくありません。
とはいえ,q-maxが高い金属板の上に寝てみたところで快適だとは感じないでしょう。
極端な例になりますが,それは敷きパッドの柔らかさがないことが原因ですね。
次に問題になってくるのは,敷きパッドが吸収した熱をすぐに放出してくれるかどうかで,冷たく感じる素材であってもずっと同じ場所に留まっていると,接している部分が即座に温かくなってきてしまうようではいけません。
触った時にひんやり感はありつつも,その後できるだけ熱がこもらない素材の敷きパッドを選ぶのが,夏用のものにおいては重要です。
とはいえ,素材の良さについては実際使ってみないことにはわからないので,そこは西川のブランド力を信じましょう。
他社製のものでq-maxが0.5を超えているものであっても,西川の0.4台のものに劣るものをかつて使ったこともある私です。
西川の敷きパッドはどれも一定レベルの品質を備えていると思いますが,q-maxが純粋に高い物や最新のものを購入するとよりハズレを掴まされにくくなります。
とはいえ,最新のものほど値段は高くなりますし,やや前のものだと値ごろ感に優れるものも上記公式サイトではセールになっているので,それらを無視しろとは言えないです。
さて,私が愛用している夏用の敷きパッドですが,q-maxが0.421のクールタッチを使っています。
組成は表生地がポリエチレン60%のナイロン40%,中生地と裏生地はポリエステルです↓
銀色に光り,縁取りもきれいですが,天然素材は使用されていません。
こちらを選んだ決め手ですが,使用されている素材に魅力を感じたことで,使われている3つのものにはそれぞれ以下のような特徴がありました↓
- ツヌーガ:吸熱と放熱を繰り返し,素早く熱を拡散するため,寝返りのたびにひんやり感を体感できる。
- アウトラスト:特殊なマイクロカプセルが快適な肌温度へとコントロール。冷感素材と組み合わせると,ひんやり感が持続する。
- ベンベルグ:吸放湿性が高く蒸れにくく爽やか。加えて,放熱性にも優れるため熱がこもりにくい。
こうして書き出してみると,夏の敷きパッドとして考えられ得るプラスの要素はすべて盛り込まれているように感じます。
中でも,私は夏に寝返りをうつ回数が多くなることもあり,サラッとしていてひんやり感が高いものはマストです。
サラサラしているのは湿度調整が上手くいっているからなのか,生地がメッシュ構造で作られているからなのかわかりませんが,暑い中で寝ていて純粋に気持ちが良いように感じます。
その他,天然素材のものよりも化学的なものの方が臭いや扱いに優れるイメージがあり,夏の寝具は汗の臭いが気になるのと洗濯回数が増えるため,麻やリネンのような素材は選ばないようにしました。
とはいえ,この点については人によって好みが分かれるところでしょう。
なお,西川の敷きパッドのサイズですが,規格よりも数センチ大きめのものが届いたので,記載されたサイズと寸分違わぬものが届くと考えるのは危険です。
サイズの好みとしてはワンサイズくらい大きいものを選ぶ方が固定用のゴムも傷みにくいですし,高さのある敷布団の側面までカバーできるので見た目にも良くなると個人的には感じています↓
洗濯を数回行った上記敷きパッドですが,サイズを測ってみてもまったく縮んだ感じはありませんでした。
西川の冬の敷きパッドと選び方
逆に冬はインナーブランケットで下に敷くものを選んでいます(上にかぶせるインナーブランケットもあります)。
冬の敷きパッドは保温性を重視しつつも,湿気をコントロールして蒸れを抑えてくれる素材が必須です。
加えて私の場合,毛布のチクチク感が苦手なので,毛足の長いイメージのあるウール製は敬遠していましたが,購入したものはウール50%・綿40%・レーヨン10%という組成ながらも,毛足の長さは感じられませんでした。
感触を別のもので例えてみると,それはまるで何回か洗濯を繰り返したカーペットのようです。
とはいえ,これは私にとって好都合で,毛のチクチク感がありません(右側は左側の一部を拡大したものです)↓
夏のものと異なり冷感はまったくなく,身体が接している部分は発熱している感じはないものの,長時間にわたってじわっと温め続けてくれるようにも感じました。
羽毛布団の時にも述べましたが,温かい寝具で眠るようにすれば暖房代を節約できますし,頭は冷やした方が良いというのが定説で,部屋の乾燥対策にもなります。
もちろん,快適な睡眠体験がこれから長期間得られるわけで,それはお金に換算するとどれほどのものになるでしょうか。
なお,この敷きパッドは四隅のゴムがないゴムレス仕様でした。
裏面はざらついていて滑りにくく,寝返りも夏ほどはうたないので,一晩寝た程度ではマットのほぼ同じ位置に留まってくれています↓
こちらも夏同様ワンサイズ大きいものを選びましたが,ゴムが無いことに不安を感じるような方であっても,いざとなれば敷きパッドシーツのずれを防止するグッズを使用すれば問題ないでしょう↓
マット部分と敷きパッドの素材感の相性もあるので,試してみないことにはわからないことは別で対応するようにします。
まとめ
以上,西川の敷きパッドについて,そのレビューと選び方をまとめてきました。
思い切って購入してみると,「もっと早くから買っておけばよかったな」と後悔するほどで,生地の丈夫さや機能性をみるに,長年使っていける品質だと素人目にも思います。
唯一の欠点はすぐにでも眠ってしたくなるほどの魅力が生まれてしまったことでしょう。
寝具が自分の理想に近づけば近づくほど,日中であっても横になりたい気持ちになってしまいます。
ですが,その分睡眠は深くなって不快感から目覚めてしまうことも極めて少なくなりました。
敷きパッドの選び方について再掲しますと,夏用のものであればq-maxをキーワードに,そして冬用のものはその発熱性を第一に考えながらも,湿度調整できたり触感的に優れている素材を選ぶことが重要でした。
最新の素材の方がより良いパフォーマンスが期待できる場合が多いですが,西川の公式サイトでは1世代前のものはセール対象になることが多く,値ごろ感を重視するのであれば満足のいく買い物ができるように感じます。
つまり,いずれを選んだとしても,西川の敷きパッドであれば大きなハズレはないということです。
サイズについては洗濯で縮むようなことはないものの,私的には見た目的にもズレ防止的にもマットよりもワンサイズ大きめのものをおすすめします。
西川の寝具全般に言えることですが,公式以外のお店で売られているものは,一体いつに登場したものなのかが非常にわかりにくいです。
一昔前のものを,まるで新製品であるかのように取り扱っているお店があっても何らおかしくありません。
というのも,人気で順位付けすると,どうしても古い物の方が購入数が増えることになるからです。
それは,洗濯機や冷蔵庫などの大型家電を買う際,特に実感するでしょう。
その点,西川の公式サイトで取り扱われている寝具であれば安心して購入することができますし,値段もセールやアウトレットという名目で,良品を驚くほど安い価格で購入することができる場合もあります。
敷きパッドの相場を知るためにも,是非公式サイトをチェックするようにしてください↓
最後までお読みいただきありがとうございました。