スキンケアは老若男女関係なく行いたいものですが,加齢によるマイナスの変化を感じるようになると自ずと強く意識するようになるものです。
もちろん,若い頃からケアしておくに越したことはなく,20~30代の努力は40~50代の,40~50代での頑張りは60~70代の肌に表れると聞きますが,思い立ったが吉日なので,早速始めましょう!
とはいえ,スキンケア道は奥が深く,数多のブランドが魅力的な商品を開発していて,宣伝文句にはよくわからないカタカナ語の成分が並び,美しい自然を背景に提示されてしまえば,もはや何を選んだらよいのかわからなくなってしまいます。
決まった化粧品を長年愛用しているという方であっても,より良い商品が他にあることを知らない状態だったり,新しく開拓する気持ちになれず仕方なく使い続けていたりすることがあるわけです。
そこで,スキンケアの基準にしたいブランドとして「コスメデコルテ」を紹介したいと思います。
いわゆる「デパコス」に該当しますが,長きにわたって日本のスキンケア界を引っ張っている存在で,高齢者の母でも知っていますし,最近では大谷翔平選手のCMをよく目にするようになりました。
メイク商品やバス用品も充実していますが,今回はスキンケアの,特にリポソームライン(シリーズ)を中心にみていくことにしましょう!
コスメデコルテのスキンケアについて

コスメデコルテのスキンケアですが,洗顔用品から化粧水に乳液,そして美容液やナイトクリームまでのすべてが揃います。
他社と比べると一部手順が特殊ですが,高品質なものを使ってスキンケアを行うと肌がどのような状態になるかを容易に理解することが可能です。
なお,世の中には値段が安くてイマイチな化粧品はもちろん,高くて悪いものすら数多く存在します。
まるで投資におけるアクティブファンドの銘柄のようですが,スキンケアを一から始めようと思った方が前者を購入してしまうと,
なんだ,スキンケアを頑張ったところでこの程度か。
と誤解してしまうことになりますし,後者を掴まされてしまえば,
二度とスキンケアなんてやらない!
などと,嫌な思い出の1つとして脳裏に刻まれてしまうことでしょう。
そもそも,自分の中に「スキンケアはこれこれこういうものである」という基準が存在しなければ,「これは高品質のものである」だとか「値段がする割にいまいちな商品だ」などと判断を下すことはできません。
しかし,コスメデコルテの商品は最初に使用するのに最適です。
デパコスレベルであるために品質が悪いと感じる方は極めて少なく,デザイン料や為替が影響しやすい海外のラグジュアリーブランドのものほど高くありません。
コスデコの商品を使った暁には,「ここは安い物にしても良いな」と置き換えたり「このステップではもう少し良い物を試してみようかな」と直感に従ってみたりと,自分なりに改善を加えていくことができるようになっているはずです。
注目度の高いシミやくすみの悩みに関しても,コスメデコルテの商品をしばらく使い続けてみてその結果が物足りなければ,ほとんどの化粧品で対応できない問題であることがわかるわけで,ならばと,レーザー治療のようなスキンケア以外のアプローチを取る判断を下しやすくなります。
そして,コスメデコルテのリポソームラインは,そうした物差しになり得る存在です。
コスメデコルテのリポソームラインとは

コスメデコルテでは「AQミリオリティ」という絶対的なラインが頂点に君臨していますが,美容液が7日分で5万円以上する値段設定ですし,ナイトクリームは10万円超など,さすがにこれを「標準」と呼ぶわけにはいかないでしょう。
その点,AQラインや今回紹介するリポソームラインは「標準」と呼ぶのにふさわしい品質で,購入者の期待に十分応えてくれるものです。
その証拠に,コスメデコルテの公式サイトにおけるスキンケアのランキング上位はこれらの商品が占めていて,寄せられているレビュー数も多い傾向にあります。
リポソームラインのいくつかの商品は定期お届け便の対象にもなっていて,その人気の高さが伺えるでしょう。
2025年の9月時点で入手できるものとして,以下の商品があります↓
- リポソーム アドバンスト リペアセラム
- リポソーム アドバンスト リペアクリーム
- リポソーム アドバンスト リペアアイセラム
- リポソーム アドバンスト リペアアップセラム
- ユース パワー エッセンス ローション
歴史について簡単に振り返ってみると,リポソームの研究は1984年に始まり,1992年に第1弾が登場しました。
その後,2021年にリペアセラムが発売されたのを皮切りに,毎年1商品のペースで,22年にリペアクリーム,23年にリペアアイセラム,24年にリペアリップセラムが出ています。
そして,2025年の9月16日に最後に挙げたローション(美容液用途も兼ねる)が追加されました。
これにより,スキンケアに必要な多くのステップをリポソームラインのみでカバーできるようになったわけですが,洗浄や柔軟を含めた充実度はまだAQラインに劣り,スキンケアのすべてをコスメデコルテの商品だけで行なおうとする場合は,一部をそちらから借りてくる形になります↓

ここでは,定期便のセットを基順に考えてみますが,以下のようなチョイスが可能です(赤字はAQラインです)↓
リポソーム中心のスキンケア
クレンジングや洗顔:AQラディアンスのウォータリージェルクレンジングまたはエアリークリームウォッシュ
導入美容液:リポソームアドバンストリペアセラム
乳液や化粧水:ユースパワーエッセンスローション(乳液がないのが気になる場合はAQアブソリュートのエマルジョンを先に追加する)
美容液:リポソームアドバンストのリペアアイセラムとリペアリップセラム
クリーム:リポソームアドバンストリペアクリーム
ところで,美容液のところに挙げた2つは定期お届け便の同梱物には含まれておらず,それぞれの使用場所は目周りと唇に限られるため,その他の商品よりも重要度は下がりますが,どちらもリポソームラインに含まれる良い商品なので,すべて次章でレビューしていくことにしましょう。
リポソームラインのレビュー
リポソームアドバンストリペアセラム

リペアセラムの特徴は,
- 0.1mlに1兆個の多重層バイオリポソーム
- 使用用途が広い手入れ用の美容液
という点です。
3つのサイズ展開以外に,お試し用や取り換え用,定期便も選択できます。
期間限定デザインも登場することがあり,今回の記事の写真はフランクミュラーデザインのものです。
含まれる美容成分を確認してみましょう↓
美容成分
HPA酵母培養液,ビフィズス菌発酵エキス,テンニンカ果実エキス,ヒドロキシプロリン,エクトインx,浸透型加水分解ヒアルロン酸,セラミド,NMF複合体,ビタミンE,白樺樹液
透明なゲル状の液体ですが,特に強い匂いはせず,薄い感じで良く伸びるので使いやすいです。
使い始めは,洗顔後にすぐ使うことを失念してしまうかもしれませんが,洗顔後のガサッとした肌の表面がたちまちしっとりとして,続く乳液や化粧水の準備が整います。
少し経つとペタッと手が顔に貼りつく感じになり,もちもちです。
ケアできる範囲が広範囲に及ぶため,大谷選手ならぬマルチな働きをしてくれる美容液で,人気商品であることにも頷けます。
期間限定のデザインが登場することがある他,これを中心としたセットも販売されることもあり,さすが,現存するリポソームの先駆品です。
ユースパワーエッセンスローション

ユースパワーエッセンスローションの特徴は
- 黒麹発酵液62%
- 多重層バイオリポソーム美容水37%
- 年齢に応じた手入れ用
- 美容液と化粧水の効果がある
ところで,うるおいが長続きします。
有効成分
黒麹発酵液,黒大豆豆乳発酵液,紫玄米ヌカエキス,グリセリン,玉露エキス
こちらも匂いは弱いですが,使い始めにエタノールの匂いを少々感じます。
手入れ後は手が顔にペタッと吸い付くような状態になり,導入美容液後に追いリポソームをした効果でさらにもっちりとしました。
容器の口部分が小さいので,ポタッポタッという感じで必要量を取り出しやすいです。
とろみはなく,3振りくらいでも顔にスッと行き渡るのですが,このときコスメデコルテのコットンに3mlくらい含ませると,まるで使用前の顔パックのように溶液が長く留まり,顔部分が終わってから全身にパッティングしてみてもしっとり感が残っていました。
大判(6×8cmで厚みは5mm以上あります)で破れにくいので,是非試してみてください↓

リポソームアドバンストリペアアイセラム
アイセラムの特徴は以下の通りです↓
- 多重層バイオリポソーム
- ナノバイセル
- 年齢が出やすい目元の手入れ用
目の周りは皮膚が薄く皮脂の量が少ないため,それ用の美容液を使うことが多いのですが,こちらはリポソーム以外に「ナノバイセル」という新開発のカプセルを配合しています。
美容成分
スイゼンジノリ多糖体,アルテロモナス発酵エキス,加水分解イネ葉エキス,クロフサスグリ果実エキス,オクラ果実エキス,紫玄米ヌカエキス,ホワイトティエキス,デレセリアサングイネアエキス,パンテノール,テンニンカ果実エキス,ヒドロキシプロリン,エクトイン,セラミド,ビタミンE,白樺樹液
液体の感じは通常のリペアセラムに似ていますが,美容成分の種類はずっと多いです。
何と言っても,アイセラムは蓋でマッサージができるギミックが付いているところが面白く,使い終わりにはティッシュで拭うとすぐにきれいになります。
1プッシュでも目の周りを十分ケアできるので,持ちは良いです。
リポソームアドバンストリペアリップセラム
リップセラムの特徴は
- 唇用の多重層バイオリポソームを配合
しているところです。
ロウのような質感の物を付属のスパチュラで削り取って(少量なら軽くタッチするだけで)指に乗せますが,すぐに体温でとろけて唇に馴染む状態になります↓

美容液なので,リップクリームとは違って油分を含みません。
なので,就寝前やリップの下地に使えるわけですが,変にぎらつかず,ほぼ無味無臭なので使いやすいです。
唇の美容液は他社のもので満足していましたが,コスメデコルテのものはその5倍近い値段がします(もっとも,それに匹敵するくらいの違いは感じます)。
唇の状態は顔の印象を想像以上に左右するものですが,唇は肌で一番乾燥して荒れやすいと言われていて,加齢と共にハリと弾力が失われてしまうのが悩みの種です。
使用すると,とにかく強力に潤いをもたらしてくれるので,ささくれめいたものができてしまった唇には欠かせません。
それでいてエイジングケアも行うことができる逸品なので,私は大事な日の前日や遠出する前に塗ることにしています。
リポソームアドバンストリペアクリーム
リペアクリームは夜用ですが,特徴は以下の通りです↓
- ナイト多重層バイオリポソーム
- ヒプジェネフィクサー
- エモリエントオイル
2つ目に挙げたものは,以下の美容成分のうち,最初3つの総称になります↓
美容成分
シャルドネエキス,甘草葉エキス,グリセリン,シロキクラゲエキス,アルギニン,玉露エキス,テンニンカ果実エキス,ヒドロキシプロリン,エクトイン,ヒアルロン酸,ビタミンE,白樺樹液
美容成分的にはこれまでに紹介したものと共通のものが多いですが,本品はオイル仕立てのため,使用感が異なります。
一番良く伸び,使用するのは少量で済みますし,容器の下半分が意外と広いので,想像以上に多く入っている印象です。
匂いは一番強く,最後に仕上げとして使うこともあって,良い気分に浸れます。
リポソームライン以外のお気に入り

最後に,リポソームラインと併せて使えるもののうち,私のお気に入りを紹介します。
まずはホワイトロジストですが,美白ケアとしてローションの後に使い,他社のビタミンCを含んだ美容液と時期を変えて交互に併用中です。
少し茶色なゲル状でよく伸びますが,シルキーで綿密かつきめ細かく仕上がり,菊のような香りがします。
ユースエッセンスローションが登場する前まで長らく使っていたAQラインの乳液と化粧水ですが,特に前者はドロリと濃厚な感じで,リポソームラインよりもずっと強烈で良い香りがします。
密度が大きいからか,顔にべたっと乗せると落下してくるほどです(私はマイクロラディアンスのIIを使用)。
化粧水の方は少量でよく伸び,バシャバシャと使っても無くなりづらく感じます。
ユースローションと比べてひと振りあたりに出る量が多いものの,使用感は似ていてコスパは悪くありません。
最後に,洗顔料のAQラディアンスエアリークリームウォッシュですが,説明にある通り,2cmも使えば濃密な泡に驚かされるでしょう。
顔の上に泡の層ができてこれが分厚いのなんので,普通の柔らかい泡だと,手で擦ったときに肌に手が触れてしまいがちですが,この商品ではそれがありません。
それくらい濃密な泡で,洗いあがりはツルッとします。
コスデコの商品は違いを感じられる商品ばかりなので,リポソームラインの購入時に貰える無料サンプルに選んでみてください。
まとめ

まずは翌朝の肌を観察して,ハリ・艶・弾力・輝きなどがどのような状態になっているかを確認しましょう。
なんなら,女優ライトなどで顔を明るく照らし,さらには真実の鏡のような拡大鏡を用いて,隅々まで観察してみてください。
毛穴の状態や肌の光り方や色味,触り心地や化粧乗りなど,色々な違いに気が付けるかと思います。
これこそが,スキンケアを行う意味です。
長く続ければ,また別の差があることに気が付けるかもしれませんが,そのとき,ビフォーの写真を残しておくとわかりやすいでしょう。
「標準」のスキンケアを行った上で,その後の行動について判断してみてください。
十分すぎるところがあればコストカットを行ったり,不満点はグレードアップするか別の手段に訴えたりもできます。
それができるのは,スキンケアの物差しが自分の中に作られたからに他ならず,そこで得られた数々の知見はこれからの人生を豊かにしてくれるでしょう。
「風呂キャンセル界隈」などのワードが聞かれる中,スキンケアに開眼していると,せめて洗顔くらいはしようとする意思が働くはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました。