サポーターやらリストバンドといった「ウェアやシューズ以外のグッズ」というのも,運動していく上で意外と大切です。
髪の毛が邪魔にならないようにするヘアーバンドも,まさかのバスケットボール仲間の間で流行り出したこともありました(多くのサッカー選手がしているあれです)。
今回は,その中でもサポーターに注目して記事を書いてみたいと思います。
サポーターの役割は?
サポーターの主な役割は,とにもかくにもケガ対策です。
具体的には「ケガの予防」だけでなく,「すでにケガした箇所の症状をさらに悪化させないため」という2つの目的で使います。
さて,このうちどちらが特に大事だと感じるでしょうか。
私は前者の方だと思います。
というのも,特に年を取ってくると思わぬことでケガしてしまうことが増えてきますし,さらにそれが意外と致命的な場合があるからです。
選手生命を奪うほどでなくても,日常生活からスポーツ活動を奪うくらいの力は持っています。
サポーターのもう一つの役割として,精神的に良い影響を及ぼすところも大きいでしょう。
例えばサポーターを付けると,なんだか「本格的にスポーツをやってる」と思うようになりますし,テンションも上がります。
これをファッションだとかミーハーだとか言うのは間違っていて,たとえ多少そういうことを意識していたとしても,ケガしやすい箇所を予防していることになるわけですから,過剰に付けるくらいでよいはずです。
他の例としては,運動時にマウスピースを使う人がいます(これはサポーターではなくプロテクターと呼ぶものかもしれません)が,彼はマウスピースをはめると,まさに戦闘態勢といった感じに豹変し,プレーが力強くなると同時に言動まで荒くなります。
そのくらい,気持ちというのはプレーに影響するのでしょう。
ですが,そのきっかけを作ったのがサポーターであることも忘れてはいけないということです。
自分は運動を始めたばかりの頃,「初心者が見た目だけしっかり整えてるなんて,痛い人みたいに思われるかも」と思ってサポーターの着用を敬遠していましたが,今ではむしろ「これまで運動をしてこなかった初心者の方がケガしやすいし,自分が楽しく運動できることが大切」だということがわかってきました。
本当に運動が好きな人は,周りがどんな格好をしていても気にしません。
本当に格好いいのは良いプレイができたときだということを知っているからです。
とはいえ,「髪が目に入るのがいやだ」という理由でヘッドバンドを付け出したはずの,ベテランで超カッコいいチームメイトが,「ちょっと恥ずかしいな」と言っていたときは微笑ましく感じました。
ベテラン仲間に学ぶ,人気サポーター
大学生くらいまでは,練習でそこまでサポーターを使っている感じはありませんが,社会人で歳を重ねてる人ほど,サポーターはどんどん重装備なものに変わっていく傾向があります。
自分は数十年ぶりにバスケットボールを始めて5年になりましたが,その間,週2で練習に参加していてわかってきたのは,「起こりやすいケガがあること」と「みんなが使っているサポーターがあること」でした。
ここでは,「特に使用者が多いサポーター」をランキング形式で紹介します。
1位:膝のサポーター
膝のサポーターはほぼ全員が装着しています。
この部位のサポーターは,ジャンプという動作が入る運動に限らず,あらゆる運動において必須級です。
地面を蹴って走るときにも,膝は支点として機能しますから,とにかく,どんなスポーツをやる場合も,膝のサポーターは必ず使いましょう!
ちなみに,しっかりしたものでないと下にずり落ちてきてしまうものが多いので注意してください。
2位:足首のサポーター
膝に加え,足首のサポーターも大部分のベテランは付けています。
「ひねっちゃった・ねん挫した」というのは,練習中に最も耳にしたくないキーワードです。
こういったケガをしてしまうと,「あああぁぁあ!!」という悲痛な叫び声とともに,バスケだとコート上に倒れてそのまま立ち上がれなくなってしまいます。
急ストップとか,他人の脚の上に乗ってしまうなど,不意を突かれたアクシデントはいつかは起こるものですから。
サポーターをすることでかなり足首は安定してきますので,こちらも是非使ってほしいサポーターです。
3位:太もも・ふくらはぎのサポーター
太ももとふくらはぎのサポーターを使うベテランは,肉離れを防止する目的で使っているように思います。
各自それぞれ過去に痛めた経験を持っていることが多く,やはり一度肉離れしかけた部位を再びケガしてしまうことを恐れているようです。
肉離れは重傷なので,仕事に支障がでますし,復帰にも時間がかかりますからね。
自分は幸い,これまでに肉離れを起こしたことはありませんが,「ピキッ」と言うことはたまにあり,部位は決まって左太ももの前部と左のふくらはぎです。
そのため,サポーターはそこだけに付けています。
以上の結果から言えることですが,ベテランのバスケ仲間が使っていたのは,ほとんどが脚にまつわるサポーターでした。
次点としては突き指予防のサポーターや肘のサポーター,また冬限定ですが保温の手袋(ボールと触れる部分は開いているもの)がよく使われています。
おすすめのサポーターとその効果を考察!
それでは実際にどんなサポーターを買えばいいのか具体的にみていきましょう。
バスケ仲間を見ていると圧倒的に一つのメーカーが多いです。
そのメーカーの名前は,「ZAMST(ザムスト)」と言います。
「日本シグマックス」という医療メーカーが設立した日本初のブランド(ただしmade in Vietnam)です。
何が他のメーカーより優れているのかというと,ずばりそれは「商品の耐久性・サポート性・装着感」の3つになります。
サポーターは装着方法を間違えるといけません(もっともテーピングと異なり,間違えにくいように設計されています)が,ZAMSTのHPから取扱説明書はいつでもダウンロードできますし,装着動画もあるので非常にわかりやすいです。
参考
ザムスト製品でも私に合わないものは確かにありましたが,それでも,安さだけがウリの変な海外製のものと比べて,サポーターとして断然すぐれたものが多いのは確かです。
自分が普段しているスポーツはバスケットボールとランニングが主ですので,その経験から役に立ったものを紹介します。
ZAMST「ZK-7」と「ZK-3」
膝のサポートは先に述べたようにとにかく大事です。
「ZK-7」と「ZK-3」というサポーターであれば,チームのみんなが使っています。
とにかく頑丈でサポートも強力です。
ずり落ちてくることもありません。
自分はジャンパーズニー(ジャンパーひざ)という症状で悩んでいて,最初はZAMSTの「JKバンド」というものを買いました。
これは安いのですが,洗濯を繰り返す内にマジックテープが弱くなってしまい,練習中にすぐはずれ落ちてしまうのです。
体育館のコートに外れたJKバンドが落ち,それを自分で踏んで滑りそうになるとか,ほんとギャグマンガに出てきそうな体験もしました。
さて,ザムストのZK-7ですが,購入時の注意として,サイズ選びを間違えてしまうと,最悪脚を入れることすらできません。
あらかじめサイズを確認して買うのはもちろんですが,返品のできるネット通販で買うのも安心です。
高い買い物ですがこれ以上の価値があるサポーターもそう存在しないですからね,妥協せずに買いましょう↓↓
なお,洗濯時の注意として,洗濯ネットに入れてから洗うことだけを忘れないようにしてください。
私の初号機はどっかに引っかかってロゴの上のところが裂けてしまいました。
もちろんこういうところが裂けてもウェアのおかげで外からは見えない部分ですし,機能的に問題がないので使えますが,高かっただけにショックは大きかったです。
ZAMST「A1」
ZAMSTの足首のサポーターは,他にも「bodymate」という,安くてお手軽に使える商品も出ているのですが,そちらは耐久性の面でおすすめしません。
靴下感覚で(実際はソックスの下に)履くのですが,びりっと穴がすぐに開きましたね(この場合も使い続けることはできるのですが,気持ちがいいものではありません)。
あくまでライトな用途で使うというのがbodymateの特徴であるため,精神的な安心感はありますが,サポート力はA1とは大違いです。
ショート,ロングなどの長さの他,右と左の区別もあるので,注意してください(FA-1というのも検索に引っ掛かってきます)↓↓
ZAMST「ZW-7」
これは先のランキングには載っていない腰に使うサポーターですが,私は母が腰痛になったときにあげました。
他にも仕事仲間で使っている人も多いですが「良くなかった」という評価を聞いたことはありません。
スポーツというよりも,事務作業で腰を悪くしてしまった方で使っている方が多い印象で,他に通気性をよくした「ZW-4」などもあるようですが,自分は使ったことがないので評価は控えます。
D&Mの強圧迫サポーター(ひざ用)
これはZAMSTの製品ではなく「D&M」というメーカーのサポーターになりますが,made in Japanとなります!
バスケをする上でZK-7は大変効果的ですが,ランニングなどの用途では圧倒的にこちらを使うことが多いです。
もしかするとサポーターの中で1番のヒットはこれだったかもしれません。
値段はなんと1000円しません。
使い捨てだと思って買ったのですが,数年使った今でも圧迫力が弱まらない!
そんな優秀なやつなんで,ランニング時はもちろん,ひざが気になるときは日常でも使っています↓↓
左右の違いはありません。
ちなみにこれの姉妹品というか,長さが長いもの(普通の圧迫のもの)も売っているのですが,そちらはすぐに落ちてきてしまい逆にダメでした。
過信はダメ!ぜったい!
これまでサポーターがケガの予防に有効だという話をしてきましたが,どんなサポーターをしていても,ケガをするときはします。
「どんなケガも突発性のものは防ぎようがない」ということは忘れないでいてください。
先述したように,例えば足首の場合ですと,相手の足の上に自分が乗って踏んでしまった場合は,特に捻挫してしまう人が多いです。
そして自分の身体のことは自分がよくわかっています。
疲れていると感じるときは運動するのを控えましょう。
メンタル面での疲れはスポーツで回復できることもありますので,特に肉体的に疲れているときに注意してください。
実は最初にこの記事を書いた日の前日,自分は肉離れ未遂を経験しました。
チームドクターいわく,「水分を多めにとって休ませればすぐに治るよ」との診断で,原因は「筋疲労」とのことです。
その時は半年ぶりにジムに行って,バーベルスクワットなどを頑張ってしまったのが影響したと思います。
もちろん念入りにアクティブストレッチをやり,準備運動としては万全だったはずですが,目に見えない筋疲労というのはかなりあったのでしょう。
練習中にも不思議と動きが鈍く,「なんかおかしいな」と感じていました。
こういうときは大体ケガをしますね。
その3週間前くらいの練習では,高校3年生の子(プロのチームの育成強化選手)が「身体が重いんで,今日は手抜きでやります」と練習前に宣言していたのですが,足首をケガしてしまったわけです。
もっとも彼は若かったので,亀裂が入ってしまったにもかかわらず,次の日から3日間はジムに21時間こもって身体を鍛えなおしていたあたり,若気の至りもあるのでしょうが,ただただ感服しましたね。
ですがこのエピソードも,「普段となんだか違うなと感じる際は勇気を出して練習を休むことが大切だ」ということを物語っているように思います。
まとめ
運動を始めた1年間で色々なサポーターを買った結果,箱だけでもこんな立派なタワーが立つほどになりました(笑)
ZAMST製品では上半身以外の全ての部位において1種類以上のサポーターが揃っている状態です。
今ではなぜか,周りのバスケ仲間に「どのサポーターが良いのかな?」と尋ねられるほどに。
今回の記事をまとめますと,サポーターは運動をやり直したブランクのある方や初心者の方にこそ必要なものです。
長く続けていく可能性のあるものだからこそ,ケガでもう2度とやらなくなることのないよう,しっかりサポーターを使って予防して下さい。
また,サポーターはあくまで外部の力に頼るものですが,自分自身でケガを予防するための方法として,ストレッチや筋力トレーニングがあります。
練習の時以外の時間であっても,朝活動する前にやっておくと段差でピキッとなったり,脚がもつれて骨折したり,四十肩をやってしまうなどのケガの予防にもなります。
筋力トレーニングをすれば,危ない姿勢を取った際に踏ん張ることができますし,また,運動を続けること自体が,日常生活では動かさない筋肉に働きかけ,ストレッチ代わりになるという話も耳にしました。
是非無理のない程度に,色々と身体を動かしてみてください!