今回ですが,病院で健康診断を受けてきたので,「当日の様子や検査項目」を中心にまとめておこうと思います。
1年に1回受けることが推奨されていますが,私の場合,数年に1度になってしまうこともあり,その際,この記事を読み直すことで安心して受けに行くことができました。
確かに,病院によって,多少手順や勝手が異なることがありますが,少しでもみなさまの不安が緩和されればと思いながら当記事を書いています。
なお,検査項目は別途料金を支払うことで追加できたり,代わりに人間ドックを選択すればより詳細な検査を行ってもらうことができたりもしますが,今回の記事は「定期検診」や「特定健康診査」と呼ばれる内容です。
まずは概要についてまとめて,続けて,当日の計測の様子についてみていくことにしましょう!
病院での健康診断について
会社や学校に入る際に健康診断の結果を提出するよう求められることがある他,組織に属していない方は,自分の身体の状態を定期的に把握しておく必要があります。

もちろん,体重や体脂肪などは自宅の体重計でも測れますが,それだけでは身体の内部情報を深く理解できません。
一方,健康診断を受ければ,血液や尿の成分まで調べてもらうことができますし,心電図やX線によるチェックも入るため,普通に生活していては知り得ない情報までを入手することができます。
おまけに,医師による診察付きです。
体重や身長の測定に関しても,医療機関に置いてある体組成計は家庭用の物より多くの項目を正確に測ってくれる可能性が高く,判定結果から学ばされることは多いでしょう(後述)。
健康診断にかかる時間は1~2時間である場合がほとんどですが,空いている月(例えば1~6月)や混雑している月(例えば無料期間の終了月)があるので,時間は多少変わります。
なお,料金については健康診断が1万円ちょっとで,人間ドックともなると4万円程度になることがほとんどです(オプションを付けると追加料金がかかる他,受診に当たって助成金が出たり安価な簡易版を選択できたりもします)。
検査目的を簡単にまとめると,
- 健康診断→生活習慣病の早期発見と指導
- 人間ドック→健康診断より詳しいチェックとガンの早期発見
で,どちらをどのタイミングで受けるのかは,各自の意識次第です。
ちなみに,良心的な病院であれば,細かい料金をHPに示してくれていることが普通で,逆に,料金が不明なところはおすすめしません。
また,自分が住んでいる市町村のHPをみると,毎年どこかのタイミングで無料健診の案内が掲載されるものなので,タイミングが合えば積極的に応募してみてください(年齢が高くなると,市町村の方から無料受診券が送られてくることもあります)。

健康診断に申し込む際の心構えですが,
- 最低でも1食は抜く必要がある
- 腹部や胸部を他人に見せることになる
- 採尿や採血に備える
ことが挙げられ,だらしない身体をしていると心理的に行きづらくなりますし,採尿のためにトイレに行くので多少我慢しておく他,採血のときに針を刺される恐怖に立ち向かう覚悟を決める必要があります。
もっとも,健診を終えてしまえば,
思っていたほどではなかったし,受けて良かった!
という感想を抱くことがほとんどです。
渋っている方は受け終わった後に何らかのご褒美を用意して,自分の頑張りを自らで労わるようにしましょう!
それでは次章で,当日の様子についてみていきたいと思います。
健康診断当日の様子
私は予約をしたので,決められた時間にクリニックに行きましたが,予め問診票や診察券が送られてきていたので,忘れずに持っていきました。
保険証の用意や体温のチェックもお忘れなく。

最後に食事した時間を聞かれたのが盲点で,今回受診した病院では,午後の受診だと朝ごはんまでは食べてよかったようですが,「10時間は食べないように」と説明されるところもあるようで,受付の様子を観察していると,用心のためか,2食抜いて来た人も少なくなかったです。
何十年も営業している病院であれば,もうこの手の作業はお手の物で,流れるようにポンポン健診が進んでいきます。
私の場合,一番多かったのは,以下のような手順でした↓
健康診断の手順例
- 胸部X線撮影
- 血圧計測
- 採血
- 各種計測(体組成・眼)
- 心電図
- 尿検査
- 診察
これらについてもう少し詳しく語っていきます。
胸部X線撮影
呼吸器の検査として,胸部のX線を撮影しました。
胸部を機械に押し付けたら1分も経たずに終了です。
10年以上前だと鉛の入ったエプロン的なものを付けさせられたりもしましたが,そのようなことはありませんでした。
服も着たままです(今回の検診すべてを通して,まくって見せることはあっても,脱いで着替えるようなことはありません)。
血圧測定
血圧の測定は,大きな病院ですと自動で測定する機械がありますが,スタッフの方が器具を持ってくる場合もあります。
私は後者でしたが,すぐに計測してもらうことができ,結果を教えてもらいました。
予約時間ギリギリに着いたわけでなければ,待合室にいる間に心拍数は落ち着くように思います。
採血
私は採血がとにかく嫌いです。
このせいで,健康診断や献血の類はできるだけ避けてきました。
ですが,担当していただいた方は毎回大変上手で,3本ほど採血したのですが,無痛と言ってよいほどでした。
昔は針を差して抜いていたように記憶していますが,最近のものはより細い針と,極めて細くニョロニョロしたチューブ的なものを繋いだものになっていて,採血器具は改善されています。
採血する腕を右か左かで選べましたが,念には念を入れて,作業に支障が出ない利き手でない方を選ぶのが良いでしょう。
各種計測
病院には家庭用の物よりも高性能な測定器が置かれていて,身長・体重以外に,体脂肪や筋肉量までも調べてもらうことができます。
すべて機械によるもので,細かい数値を知りたければ靴下を脱ぐ必要はあったものの,服は着たままで良かったです(着衣分は500gとして計算されていました)。
実際使った計測器については,次章で詳しく紹介しますが,データはすぐに印刷してもらえたので嬉しかったです。
なお,腹囲に関しては,メジャーを使って人の手で測られました。
引き締まった身体でない場合は恥ずかしく感じるかもしれません。
目については眼底検査も行ってもらいましたが,特殊な薬液を使用するなどはなく,右目と左目の写真を撮られてあっという間に終了しました。
心電図
心電図は,ベッドに横になり吸盤タイプ(または洗濯バサミタイプ)の電極を10ヶ所程度付けられます。
このときも,胸の辺りにまで服をまくりあげられた状態にさせられるので,やや我慢を要する時間帯です。
血圧と併せて,ここのデータは循環器(血液の流れ方)の検査に用いられます。
尿検査
尿検査ですが,緊張のあまり出なかったらどうしようと心配しがちな性格の方は,3時間前から準備をしておきましょう。
健診前でも水は飲めますので,トイレに行きたくなるギリギリに留めておくようにします。
尿意を催してから1時間は我慢できるはずです。
とはいえ,健診の直前に我慢できない状態になることもあるでしょう。
その場合,トイレで出しきらずに中断するように心がければ大丈夫で,尿検査に必要な量である25mlを確保しましょう。
参考までに,私のかかった病院のトイレは個室かつコップを中に置いて出て来れたので,人目を気にせずに済みました。
診察
健康診断の最後は一般的な内科診察になります。
口を開けて中の状態をみて,喉の触診や眼の状態チェック,さらには聴診器を使った呼吸器の検査など,全体的に診てもらって終了です。
この時も服をまくって胸部や背中を見せる必要がありました。

病院の体組成計について
病院に置かれていたものは,TANITA製の業務用体組成計でした。
値段にして100万円を優に超える機械を使って行います↓
これほど高価なものはさすがに個人では所有できないでしょう。
身長や体重の他,多くの項目の測定がすぐにできてしまうところに驚きました↓
身長,体重,体脂肪率,脂肪量,除脂肪量,筋肉量,体水分量,体水分率,推定骨量,基礎代謝量,体内年齢,内臓脂肪レベル,脚点など
これほど多くの項目を測定してもらえると,大変参考になるだけでなく,楽しい気持ちになるものです。
占いでもそうですが,人間は何歳になっても,自分のことを何かしら判定してもらえることに大きな興味を抱き続ける生き物なのでしょう。
ちなみに私の結果はデスクワークばかりの日々を象徴するもので,この数年でほぼ変わりありません↓
体脂肪率は標準で,筋肉量が少なめだったことから,「運動不足型」という体型判定結果です。
なお,帰宅後に自宅にある1万円台のオムロン社の体組成計で調べてみたところ,体脂肪率や体内年齢や基礎代謝には結構な差(それぞれ1.4%,2才,120kcal)があったので,やはり,市販品は絶対量ではなく相対量で捉えるべきだなと思いました(商品だけでなくメーカーの違いも影響するようです)。
検査結果について
健康診断の結果は1ヶ月くらいして受け取ることができ,最初こそ病院受け取りにしましたが,診察待ちがだいぶ長く辛い思いをしたので,2回目以降は郵送にしています。
上の画像はそのときにもらう報告書になりますが,ここに表示されている値のうち,以下は目の前で,医師に数値を確認されました↓
健康診断で特に重要な項目
BMI:体重÷身長(m)の2乗で計算する。22に近いと最も病気にかかりづらい
血圧:最高120mmHg,最低80mmHg未満が正常。収縮期で140/90mmHg以上は高血圧
LDLコレステロール:130mg/dL未満であること
空腹時血糖値:80~90mg/dLが通常。100 or 110mg/dL以上がメタボ判定
その他,「心電図」や「眼底検査」の生データに対するコメントもありましたが,私はこれまで「高血圧・貧血・肝機能・糖尿病・腎疾患・脂質異常症・高尿酸血症」の項目で異常は認められず,「メタボリックシンドローム」判定は非該当でした。
久々の健康診断でしたが,具体的な数字として出てくると,「糖尿病ではないだろうか」などと,変に勘繰らずに毎日を怯えず過ごせるようになりますし,逆に根拠なく楽観的に生活するようなことも避けられるようになりました。
健康診断を受けてみて
検査自体は30分,問診までには少し待ちましたが,全体で1時間程度でした。
今回の結果を受けて,意識として変わったことがあります。
まず,当日測ってもらった体組成計の結果を受けて,運動する必要性を強く感じました。
筋肉量を増やすこともそうですが,まずは,全身運動から始めようと思います。
もっとも,コロナ禍の結果と週3で運動を続けてきた状態で大きな違いが見られなかったこともあって,もっと頑張ってやらないといけなさそうです。
なお,尿・血液検査の結果がわかるのは1ヶ月経ってのことですが,こちらの結果を見てからは,食生活を見直すことができました。
例えば,コレステロールを減らすお茶を飲むようにしたり,体重をBMI=22に近づけるように行動したりできるでしょう。
数値が悪く病気になってしまえば生活に制限がかかってしまい,好きに食べることができなくなる他,痛かったり辛い思いをすることになるはずです。
若いうちからそうなってしまうと,人生の幸福度が多少減ってしまうことになる可能性が高いため,野菜を普段から積極的に取るようにしては健康を意識して生活しましょう。
いずれにしても,まずは健康診断から始めて,そこで得られた知見をもとに色々と考えて行動することをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。